【乗ってみた】2代目となった新型リーフは“クルマの未来”を感じられる機能がたっぷり詰まった欲張りモデル

2018/02/27

 現在ヨーロッパでは、クルマのパワーユニットをガソリンエンジンからモーター(つまり電気自動車)へとシフトする動きが加速中です。それを受けて、数年前からさまざまな自動車メーカーで、EV(電気自動車)やそれにつながるPHEV(プラグインハイブリッドカー)などの次世代カーが市場投入されはじめていますが、日産のEV「リーフ」は2010年から普通に売っています。そして昨年、初めてのモデルチェンジを果たし、2代目へと進化しました。

 

EVというと「未来のクルマ」というイメージを持つ人も多いかもしれませんが、この2代目リーフのデザインは、意外とコンサバです(笑)。初代リーフに比べると現実的というか、フロントグリル風な造形もあって、なんだか今どきのクルマ感があります。ただし、リアピラーやサイドからリアまわりにかけての造形などは、空気抵抗などを考慮しているのでしょうが、かなり複雑で挑戦的な形状になっています。そういう意味では、あえてフロントまわりにはシンプルに見せて親近感を持たせようとしているのかもしれません。

 

インテリアもやはり実直なつくりで、デザイン性より操作性を優先したような雰囲気です。初代モデルと比較すると、高級感はだいぶ向上しているように感じられます。

 

初めてEVに乗る人は、このクルマの走りのフィーリングは楽しいと思います。かつて“RC男子”だった読者諸兄ならわかると思いますが、タミヤや京商の電動RCが、プロポの操作で「ビューーーンッ!」って走り出す感覚。いわゆるあの走りです。アクセルを踏んだら踏んだだけ滑らかな加速が続いていくフィーリングで、エンジンの鼓動感とはまた違う面白さです。

 

初代モデルと比較すると、モーターがパワーアップされたことで、加速は力強くなっていて、3リッターエンジンくらいの加速感と高級感のある走りが味わえます。バッテリーが床下に搭載されていて低重心なこともありますが、ハンドリングも初代モデルよりスムーズになりました。サスペンション設計も見直され、乗り心地もだいぶ向上しています。もちろんエンジンと違って音や振動がなく、圧倒的に静かなので、走っていて聞こえてくるのはタイヤの走行音(ロードノイズ)くらいです。

 

しかし、EVにとって最大の問題点といえば、航続距離。なにせガソリンのように街中にスタンドが点在しているわけじゃないので、航続距離が短いとロングドライブに出かけられません。そこで新型リーフは最大航続距離を初代モデルの280キロから400キロへと大幅に向上させました。ただし、これはカタログ値ということで、実際にはもうすこし少なくなりますが(試乗した感覚では200〜250キロくらい)。

 

他にも新型リーフの先進性を感じられるのが、「プロパイロット」こと高速道路同一車線自動運転技術。同社のセレナやエクストレイルにも搭載されていますが、アクセルやブレーキを制御して、前のクルマに追従して走ることができ、車線内を維持するべくハンドル操作も自動アシストしてくれる機能です。高速道路走行時や渋滞時の運転かかなり楽になります。

 

また、ボタンひとつで駐車開始から終了まで済ませることができるのが「プロパイロットパーキング」という自動駐車機能。駐車時に、クルマがハンドル、アクセル、ブレーキなどを自動で操作するので、車庫入れが下手な人でもほぼ確実に枠内に止めることができます。ただ、センサーがうまく反応しない場所もあるので、慣れるまで慎重に使いたい機能ではあります。

 

さらに、「eペダル」を搭載したこともトピックのひとつ。これは、eペダルモードで走行中、アクセルペダルを離すと強い回生ブレーキがかかることで、アクセルペダルのみの操作で、発進から加速、減速、停止まで操作できるというもの。昨年、これを初めて搭載した同社の「ノート」は爆発的に売れていますが、その要因ともなった同機能だけに、初めて乗ってみると、ドラマティックな新感覚が楽しめる機能となっています。

 

さまざまな未来的機能を搭載した新型リーフですが、つい先日にはJNCAPが発表した「衝突安全性能評価」で最高評価も獲得しています。“クルマの最先端”を、高い実用性や安全性とともに味わいたいという人におすすめです。

 

 

 

TEXT/安藤修也(フォッケウルフ)

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