レベルファイブが考える「売れ臭(うれしゅう)」とは
任天堂の宮本茂氏も絶賛するゲームソフト会社、
レベルファイブの新製品発表会に行ってきました!
任天堂以外の多くのパブリッシャーが苦戦するなか、
着々と成長を続けてきた同社。
なぜレベルファイブは強いのか。
その理由とは
日野社長による
「売れ臭(うれしゅう)」を醸し出すための
プロデュース力です。
今回の発表会でも、呆れるくらいに、その凄まじさを痛感させられたのでした。
発表会のために用意されたサプライズの応酬を
以下に箇条書きします。
(レイトン教授と魔神の笛)
・一作目がロンドンでもバカ売れというデータ(シャーロック・ホームズやジェームス・ボンドを目指す)
・声優には大泉 洋、堀北真希に加え、相武紗季、南沢奈央(『赤い糸』の女優)、渡部篤郎
・クリア後に楽しめる、レイトン教授のロンドンライフという100時間遊べるおまけRPG収録
・映画版声優には上記声優陣に加え、水樹奈々(逆に反発されるかもだが、アニオタへの配慮)
・TBSの映画担当「ドラえもん、ポケモン、コナンのように毎年恒例の映画にしたい」という意気込み
(イナズマイレブン2)
・アニメも長期人気作に
・コロコロコミックとのタイアップマンガも読者人気1位
・キャラクターとして中田英寿が登場
・ゲームの世界で行われている大会、フットボールフロンティアを実際に開催
・テーマ曲を歌うベリーズ工房の生LIVE
(アタマニア)
・新作『ミステリールーム』に、日野社長が「売れ臭を感じる」と明言
(ダンボール戦記)
・お台場ガンダムをフリに、1/1スケールロボットを会場に持ち込んだと煽り(会場を暗くしスクリーンに巨大なシルエットを映し)、日野社長が取り出したのはダンボールに十分入るサイズのロボット
・発売前から、TVアニメ化決定
・発売前から、コロコロコミックとのコラボ決定
・発売前から、バンダイがプラモ化を決定
(ROID)
・ドコモの最新機種にはプリインストールされ、ユーザー数はすでに2万人
・いちばん人気は『キャバ嬢っぴ』(ユーザーの声を受け、リアルタイムにリニューアルし日々進化)
・現実の19時から24時までしか遊べない
・キャバクラの客として、島耕作、喪黒福造、矢島金太郎、スーさんとハマちゃんが登場
・ゲームクリエイターを発掘する賞金総額2000万円の「ゲーコン2000」を開催
(二ノ国)
・すでに発表の通り、レベルファイブ×スタジオジブリ×久石譲
・声優に多部未華子、長澤まさみ、八嶋智人、渡辺えり、溝端淳平、大泉洋、古田新太
・音楽はフルオーケストラで収録し、DS最大の4Gロムを使用
・メインテーマ曲は久石譲の娘がボーカル、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘が作詞、作曲は久石譲
(ファンタジーライフ)
・未発表タイトル。戦闘のないRPG
・レイトン教授のロンドンライフと同じシステム(パイのデカいレイトンで先に遊ばせるプロモーション戦略)
・音楽はFFシリーズの植松伸夫氏。ちなみに歌入り曲は21曲!
わかりましたか?
いったいどんだけネタ仕込んでんねん!とw
ほかにも、TGSのブースでは、レイトン、イナズマイレブン、ニノ国3本をまとめた体験盤(3タイトルクリア後に遊べるゲーム付)ももらえるなんて発表までアリ。
一般的に、ディレクターやデザーナーが主導権を握りやすいゲーム制作の現場で、ビジネスを考えられるプロデューサーがイニシアチブを掌握する……ほかの業界では当たり前のことを高いレベルで行えることが、レベルファイブの強さの秘訣なのです。
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