腕時計には、他のアイテム以上に「時代を超越した名作」が数多く存在します。
今回は2022年にアニバーサリーイヤーを迎えた「名作」3選と、その魅力的な物語についてご紹介します。どれも時代を超えた、飽きのこない、長く愛用できるモデルばかり。
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名作を購入するなら“アニバーサリーイヤーモデル”がいい理由
腕時計はあらゆる意味で「息の長い」モノ。新しいモデルの開発には最低でも2年から3年ほどかかる。なかでも時間がかかるのが、時計の“心臓”であるムーブメントの開発と熟成。発売されてからも休みなく改良を積み重ね、最低でも十数年間は使い続けられる。またケースなど金属の部品は高価な金型を使って作る。だからデザインの変更や改良も簡単ではない。機能やデザインが優れていることに加え、こうした理由もあり、時計には数十年も基本の機能やデザインが変わらない“時代を超越した名作”が多い。
そして、そんな名作ウォッチの購入を考えている人にぜひ注目してほしいのが「モデル誕生から〇周年」に当たるアニバーサリーイヤーとその年に発売される新作モデル。なぜなら、コストのかかるデザインやムーブメントなどの大きな改良・変更は、ほぼ間違いなくアニバーサリーイヤーに行われることが多いからだ。
【65周年】ハミルトン/ベンチュラ「エルヴィスも愛用した伝説のデザインウォッチ」
1950年代を代表する工業デザイナー、リチャード・アービブがデザイン。1957年から発売され伝説のロックシンガー、エルヴィス・プレスリーも愛用したのが当時のアメリカ車を彷彿させる三角形ケースのハミルトンの「ベンチュラ」。独創的なスタイルは今も新鮮だ。上の写真はそのオリジナルモデル。
エルヴィス・プレスリー(1935〜1977)はロックの創始者のひとりで“史上最も成功したミュージシャン”。映画俳優としても活躍した彼は「ベンチュラ」を主演映画『ブルーハワイ』で着用し、個人的にも愛用した。
定番モデル「ベンチュラ クォーツ」
ケースサイズ32.3×50.3mm、5気圧防水、クォーツ、SSケース×レザーストラップ ¥108,900(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)
リチャード・アービブがデザインした盾形ケース、世界初の電池式ウォッチであることを示す文字盤など、1957年の初代モデルのデザインを忠実に継承したモデル。
ストラップとケースと一体化して見せる段付きのケースデザインが、1950年代のテールフィン付きのクルマを思わせる。
最新モデル「ベンチュラXXL スケルトン オート」
ケースサイズ45.5×46mm、5気圧防水、自動巻き、パワーリザーブ約80時間、SSケース×ラバーストラップ ¥245,300(ハミルトン/スウォッチ グループ ジャパン)
オリジナルのアヴァンギャルドな精神を継承して三角形ケースの基本デザインを大胆にモディファイした新型のケースに、耐磁性に優れたシリコン素材を心臓部に使った機械式ムーブメントを搭載する最新モデル。
【25周年】ショパール/L.U.C「機械式時計への情熱から生まれた傑作コレクション」
ショパール共同社長カール-フリードリッヒ・ショイフレ氏が父の反対を押し切って開発を進め、1997年に第1号モデルを発売した自社製ムーブメントを搭載する機械式時計コレクション。ここから同社は腕時計愛好家が絶賛するマニュファクチュールへと返り咲いた。
搭載ムーブメントは1997年に誕生した初代L.U.Cムーブメント「Cal.L.U.C 1.96 」の最新バージョンCal.L.U.C 96.01-L。開閉式のハンターケースを開けるとその姿が愉しめる。
機械式時計の新時代を象徴するLUCの限定アニバーサリーモデル「L.U.C XPS 1860 オフィサー」
ケース径40mm、30m防水、自動巻き、パワーリザーブ約65時間、エシカルイエローゴールドケース×アリゲーターストラップ、世界限定50本 ¥4,257,000(ショパール ジャパン プレス)
25年の年月をかけて熟成された初代自社製ムーブメントの最新版をエシカルゴールド製の裏蓋付きケースに搭載するエレガントな25周年記念モデル。
L.U.C96ムーブの特徴は、薄さを追求したマイクロローター式の自動巻き機構とツインバレルによる約65時間のパワーリザーブ。
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