【集中連載】今語りたい名車 Car No.13 ホンダ S660
「グランツーリスモ」シリーズのプロデューサー、山内一典さんが毎号1台のクルマを取り上げてその魅力を語るMonoMax連載「山内一典が選ぶ今語りたい名車、未来も語りたい名車」。
このたび、当連載がめでたく25回を迎えます。
そこで、これまで当連載で扱ってきた名車を本ブログにて1台ずつご紹介。
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第13回の名車はホンダ S660です。
“操縦する楽しみ”を存分に味わえる
ミッドシップ・スポーツカー
S660は2015年の3月末に正式発表された、ホンダの軽自動車規格のオープン2シーター・ミドシップ・スポーツカー。
コクピットの背後に横置きに搭載されているパワーユニットは、Nシリーズ用の直列3気筒ターボをベースとするもので、スペックそのものは64ps/10.6kgmと決して非凡ではないが、吹け上がりのシャープさなどスポーツカーにふさわしいテイストにチューンナップされている。
トランスミッションは軽自動車初の6速MTと7速パドルシフト付きのCVT。
タルガトップ式オープン・コクピットのボディ/シャシーは完全な新設計で、サスペンションは先祖であるビート以来の4輪ストラット。
アジャイルハンドリングアシストと呼ばれる一種のトルクベクタリングシステムも備わっている。
スポーツ性を高める工夫は随所に見られるが、実用性は最初からさして考慮されておらず、ラゲッジスペースが皆無に等しいなど見事に割り切った作りとされている。
価格は198.0~218.0万円。
●ここにも注目!
外したソフトトップは畳んでフロントフード下に収納するタルガトップ式。
コクピットはシンプルながら、着座位置が低く、すべてがドライバーに向かって集中している。
660ccエンジンはJC08モードで最高24.2km/Lとなかなか高燃費。
取材・文/嶋田智之 撮影/池之平昌信
(本文の内容は2015年時点のもの)
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