つぎこんだ100円玉で貯金する「スペースインベーダー」が財布を守る
1978年に日本中を熱狂させ、“100円玉不足”の神話まで築いた「スペースインベーダー」が30周年を記念して復活。
当時のままの筐体デザインを約1/6サイズで再現しており、100円玉を入れると懐かしいサウンドとともに「スペースインベーダー」がプレイできる。
またコレに100円玉を大量に投下する日が来たのか(嬉泣)! と思いきや、これは貯金箱。入れたコインはしっかり貯金されているのでご安心を。
80枚の100円玉が入るから、いっぱいになるまで遊べば8000円。
当時のプレイペースからして、すぐにいっぱいになりそう。
両替えして遊んだ100円玉が自然と貯金に回る、家計にもうれしいオモチャなのだ。
「スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク」
■発売元:タカラトミー ■価格:¥5775(税込) ■発売日:3月26日
■サイズ/重量:W150×H95×D105mm/約330g(電池込み) ■バッテリー:単三形アルカリ乾電池3本(別売り)
「続きを読む」では、細部へのこだわりを紹介。
デザインの見所は約1/6できっちり再現された当時の筐体。
画面の横にあるゲームの解説は左右で天地が逆。これは対戦の場合にどちらからでも見やすいから。貯金箱では一人プレイ用だが、ホンモノのデザインを踏襲している。
おまけに付属のカラーフィルムを貼ると、当時と同じように「モノクロ画面に色をかぶせたただけ」の疑似カラー画面になる。
また、「ピシュー…ピシュー」という独特のサウンドも当時の音源から作られている。
画面に見入り、この音に浸っていると心は70年代のゲーム喫茶にトリップ。
「まだやってくから、ブレンドおかわり!」みたいな。
スペースインベーダーが遊べて、貯金できてという、基本仕様からどんどん踏み込んでいった、これらの細部が懐かしい。
ちなみに、約1/6のサイズはタカラトミーのリカちゃんはじめ、ドールではメジャーなスケール。
1/6のドール用インテリアは、ホビーショップなどで意外と幅広く見つかるので、70年代のゲーム喫茶をまるごと再現する飾り方もいいのではないか。70-80年代の衣装も別売りで買えたりするし。
「スペースインベーダー ゲーム筐体型バンク」の製品発表会が行われたのは新橋の老舗「喫茶ジャパン」。
昔ながらの雰囲気を残す店内で製品の魅力を伺ったのだが、ゲストには「スペースインベーダー」の開発者、西角友宏さん(現在はドリームス代表取締役/写真左)、サウンド制作の亀井道行さん(現在はタイトーAM事業本部マネージャー/写真右)も参加。
開発用の貴重な資料も公開していた。
「25周年のときに『30周年には小さな筐体で復活させる』思いはあったが、今回の形で果たせてよかった」(亀井さん)
「ブロック崩しの発展形として考えた。敵が攻めてくる初めてのゲームで、当時は難しすぎると言われた」(西角さん)
「スペースインベーベーダー」は間違いなくビデオゲームの金字塔。現在もシリーズが遊べるほど、基本の魅力は色褪せていない。だが、遊んだ思い出がしみこんだ筺体ごとのアーカイブはなかなか貴重だ。
見て、遊んで、懐かしんで、いつの間にか(?)貯金もできる。一挙四得のメモリアルアイテム。最新のテレビゲーム機の隣にどうぞ。
(C)TAITO CORP. 1978, 2008
(望月哲史)
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