その時、何が起こるのか?体験者に聞く皆既日食!
こんにちは、編集部の富樫です。
いよいよ「皆既日食」があと2週間ほどに迫ってきましたね。
すでに多くのメディアで皆既日食について報道されていますが、本誌は実際過去に日食を体験した、Bomaさんに話を聞くことができました。
ずばり体験した人しか知らない、皆既日食の時、何が起こるのか? について、聞いてみました。
編集部(以下、編) ――いつ皆既日食を体験したのですか?
Bomaさん(以下、B) 2006年3月にトルコで体験しました。2009年に日本で皆既日食が見られることがわかっていたので、前哨戦的な意味あいを含めて、どんなものかを体験するために行きました。
編 ずばり体験した感想は?
B とても神秘的です。何といったらいいのか……、まさしく体験したことない状況になるんですが、それがとても神秘的なんです。
編 体験したがないとは、どのような状況ですか?
B 温度が下がるとか、動物が騒ぐというようなことが言われていますが、確かにそのとおりです。夏の夕暮れ時のような寒さを感じました。また、それ以外にもいろいろ起こります。例えば、暗くなるのは本当に最後の最後に急激に暗くなります。でも夜のように真っ暗なのではありません。星が見えます。さらにその直前には回りの空が夕焼けのようになります。さらにへんな音も聞こえてくるし、風が吹いてもきます。
編 確かにどのような状況か想像できません。暗くなるのは直前といっていますが、それまできづかないですか?
B さすがに暗くなれば気づくと思いますが、それまでは意外ときづかないかもしれないですね。
編 太陽が消えている数分間はあっという間ですか?長く感じますか?
B 体験したときは完全に隠れているのは、3分ほどなんですが、体験したことのない状況に陥って本能的に不安を感じるんです。ですから太陽が見えてきたときは正直ホッとしましたね。
編 撮影は成功しましたか?
B 偏光レンズがなくて、普通のフィルターをカメラの前にかぶせるようなカタチで撮影しましたが、そこそこ成功しました。ただ、よく報道写真で見るキラリとしたダイヤモンドリングの状態(この最初に掲載した画像)は、直前と直後の本当に一瞬なので、普通の人が撮影しようとしてもなかなか難しいのではないかと思います。ただ皆既日食の前後では、普通ではありえない状態にになるので、何を撮影しても不思議な感じになるのではないかと思います。
編 ありがとうございました。
なお、皆既日食の楽しみ方については、7月10日発売の
本誌8月号でも特集しています。撮影の仕方、見方などぜひ参考にして下さい。
(C)GettyImages/AFLO
モノマックスの記事をシェアする