もっともわかりやすいクルマの入門書
今回は本の紹介です。御堀直嗣さんの『クルマはなぜ走るのか』(日経BP)。タイトルは凡庸ですが、なかなかどうして、私が読んだクルマ関係の本の中では、もっともよくできた、わかりやすい内容だと思います。
まあ、クルマがなぜ走るか知らなくても、走ればいいっちゃいいんですが、
筆者の御堀さんは、走るしくみを知った方がもっとクルマは楽しくなる、と主張します。そして、内容的に何がすごいかというと、「トランスミッション」とか「ギア比」とか素人には頭の痛くなるようなことが、ホントにやさしくていねいに、機械オンチにも理解できるような表現で、図説も駆使して、そしてけっしてゴマかしたり逃げたりすることなく解説していることです。筆者の温厚な人柄と、粘り強いクルマへの姿勢がまんま表れてる好書です。
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