モネも愛した“水辺の画家”シャルル=フランソワ・ドービニーって一体何者?

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《オワーズ河畔》1865年頃 油彩/板 32.2×56.8㎝ ランス美術館 ©Christian Devleeschauwer

19世紀フランスを代表する風景画家シャルル=フランソワ・ドービニー(1817~1878)をご存知ですか?あまり馴染みがないという方も多いかと思いますが、実は、モネやゴッホなど著名な印象派の画家たちの指針となり、大きな影響を与えた人物なんです。そんなドービニーの国内初の本格的な展覧会が、東京・西新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催します。会期は、4月20日(土)~6月30日(日)。

シャルル=フランソワ・ドービニーって?

《池の風景》1847年頃 油彩/板 29.7×44.8㎝ ランス美術館 ©Christian Devleeschauwer

1817年、パリに生まれたドービニーは、風景画家であった父から手ほどきを受け、1835年から画家を目指して本格的に絵画を学び始めました。はじめは宗教や神話を主題とした古典的な作品を描いていましたが、次第に身近な自然の美しさを表現することに専念します。

《オワーズ河畔》1860年 油彩/板 21.3×33㎝ ランス美術館 ©Christian Devleeschauwer

1850年代、ドービニーは目前の自然を再現したかのような描写力が高く評価され、サロンにおける受賞など、次第に名声を確立していきます。なかでも池や川など、水辺を描いた作品に注目が集まり、「水辺の画家」として知られるようになりました。一方、筆の跡を残す様式が「印象」を「荒描き」した「未完成」な作品に過ぎない、という後の印象派を彷彿とさせる批判を受けることもありました。

《ボッタン号》1869年頃 油彩/カンヴァス 171.5×147㎝ フランス、個人蔵 ©Archives Musées de Pontoise

1857年にアトリエ船「ボタン号」を、68年に「ボッタン号」を入手し、数々の水辺の景観を描きました。自然の中で描いたドービニーの制作姿勢は、モネやピサロら後の印象派画家たちに大きな影響を与えました。

《ブドウの収穫》1863年頃 油彩/板 24.5×42.3㎝ フランス、個人蔵 ©Christian Devleeschauwer

晩年は、痛風の療養を続けながら旅と制作を続けましたが、1877年6月に息子たちのカールとベルナールと共にボッタン号でセーヌ川をルーアンまで航行したのが最後の旅となりました。晩年の作品は画面はやや暗く、人物を配するなど古典的な要素を残しつつ、大胆な筆跡はより印象派の様式に近いものとなっています。

国内初の本格的な展覧会が開催

今回の展覧会では、初期から晩年まで、ドービニーによる作品約60点、ならびにカミーユ・コロー、ギュスターヴ・クールベ、オノレ・ドーミエ、息子のカールといったドービニー周辺の画家たちによる作品約20点が展示されます。ドービニーの作品は、絵画のみならず、ドービニーが生涯を通じて多数制作していた版画作品も展示しています。フランスのランス美術館を中心に、国内外各地の美術館・個人が所蔵する作品で構成される展覧会です。

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「シャルル=フランソワ・ドービニー展 バルビゾン派から印象派への架け橋」開催概要
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会期:4月20日(土)~6月30日(日)月曜日定休(ただし4月29日、5月6日は開館、翌火曜日も開館)

会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

開館時間:10:00~18:00(ただし6月25日から6月30日は19:00まで)※入館は閉館30分前まで

観覧料:一般1,300円など

ホームページ:https://www.sjnk-museum.org/

問い合わせ先:03-5777-8600(ハローダイヤル)

※掲載図版はすべてシャルル=フランソワ・ドービニーによる作品

※画像写真の無断転載を禁じます。

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