世界に誇る日本のカバンブランド「ポーター」が、東京・伊勢丹新宿本館にて特別なイベントを開催中!
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「"We go, where you go" TANKER IRON BLUE ON THE ROAD」と名付けられたポップアップツアーにMonoMax取材陣が潜入。現地の様子をリポートします!
ポーターの世界観をたっぷり味わえる濃密空間!
訪れたのはイベント初日の10月19日。伊勢丹新宿本館2階にあるISETAN THE SPACEの入り口には大きなサインが掲げられ、ここがイベント会場であることが一目瞭然。
スペース内には、こんな大きなテントも。ベースキャンプの売店をコンセプトに作られたもので、迫力満点です。
このテント、よく見ると生地に使われているのは名作シリーズ「タンカー」と同じボンディング生地。なんとも贅沢で、特別感たっぷりな存在です。
そもそも、今回のイベントのカギとなっているのがこの「タンカー」シリーズです。
1983年に発表されたシリーズで、モチーフとなったのがアメリカ空軍のフライトジャケット「MA-1」でした。ミリタリーテイストをファッションに取り入れることは、いまではよくあることかもしれませんが、当時はまだ珍しい時代でした。ナイロンツイル(表面)+ポリエステル綿(中間層)+ナイロンタフタ(裏面)の3レイヤーからなるボンディング素材や、裏面の鮮やかなレスキューオレンジも特徴的で、発売後しばらくして人気が急拡大することに。いまやブランドの看板シリーズへと成長しています。
その「タンカー」シリーズ、長らくブラックとセージグリーンの2色で、約7年前にシルバーグレーを加えた全3色で展開してきました(限定色のぞく)が、今年4月から新色「アイアンブルー(IRON BLUE)」が加わることに。日本の伝統色である「鉄紺」の深みのある色合いにした、上品で落ち着きのあるオリジナルカラーです。
会場では、この新色のフルラインナップを見ることができました。都会的な印象がありつつ、独特の味わいもあって、なんとも惹かれる色合い。それにまた、シリーズおなじみのレスキューオレンジとも相性がいいんですよね。このアイアンブルーのタンカーを見れただけでも、イベントに訪れた価値はあります。
また、会場にはタンカーやタンカーを通した吉田カバンのモノづくりについて理解を深められるパネル展示も。創業者である吉田吉蔵氏の精神でもある「一針入魂」に吉田カバンが世界中で高く評価される理由が現れています。
タンカーのバッグを分解して解説した、希少なパネルも。裁断から縫製・パーツに至るすべての工程で、職人による徹底したこだわりが詰まっています。
そして、イベントの本題はここから。
新色アイアンブルーのお披露目の場となったこの伊勢丹新宿店でのイベント開催を記念して、合計5ブランドとの特別なコラボを実現。その希少なアイテムも限定販売しているんです。
そのひとつひとつをご紹介します!
※以下に紹介するコラボ商品はPassMarketによる販売抽選を行っており、店頭でのすぐの購入はできません。詳しくは記事末のURLをご確認ください
刺繍のグラフィックにセンスが宿る「PORTER × KAWS」
PORTER × KAWS
左「バックパック」¥108,350 W31×H43×D16cm
中「2WAYミニヘルメットバッグ」¥66,000 W26×D27cm
右「ウエストバッグ」¥63,800 W27×H17×D16cm
※10/23現在、「バックパック」と「ウエストバッグ」は完売済
※「2WAYミニヘルメットバッグ」のみ、三越伊勢丹オンラインで販売中(店頭での取り扱いはありません)
まずは、ニューヨーク・ブルックリンを拠点に活躍するグラフィックアーティスト「KAWS」とのコラボ。
「KAWS」のペインティングシリーズ「URGE」をモチーフにしたデザインを繊細に表現したポケットの刺繍や、内装生地にも刺繍と同じデザインのプリントを施したスペシャルアイテムです。荷物を取り出す際にもKAWSのアートを存分に楽しんでいただける仕上がりです。
「バックパック」は、かぶせに施された刺繍がなんとも印象的。
「2WAYミニヘルメットバッグ」はフロントポケットが刺繍になっているから、インパクトはかなり大きめ。同色で刺繍されているから悪目立ちはしません。
「ウエストバッグ」もフロントポケットに刺繍をプラス。新色アイアンブルーも目を引く色合いで、刺繍も加わってコーデのアクセントとしての存在感は抜群です。
内装生地にも刺繍と同じデザインをプリント。内でも外でもコラボの特別感を味わえます。
ミニマルなデザインに惹かれる「PORTER × Toogood」
PORTER × Toogood
左「エディター トート」¥36,300 W40×H40×D14cm
中「グローサー バッグ」¥26,400 W35.5×H26×D12.5cm
右「リポーター サッチェル」¥30,800 W26.5×H32×D12cm
※10/23(土)発売
※販売方法は記事末のURLをご確認ください
お次はトゥーグッドとのコラボ。
2014年にイギリス人デザイナーFaye and Erica Toogood(フェイ/エリカ・トゥーグッド)姉妹によってスタートしたロンドン発のファッションブランド「Toogood(トゥーグッド)」とのコラボレーションアイテムです。TANKERシリーズの新色「 IRON BLUE」の生地を使い、内装のToogoodの刺繍がデザインアクセントとなっています。
個人的にかなり心惹かれたのが、このコラボでした。
「エディター トート」と「グローサー バッグ」はトゥーグッドで定番となっているモデルがベースで、「リポーター サッチェル」はオリジナルで製作したモデルとのこと。いずれもミニマルで、いまの時代感を反映したラインナップだと感じました。シンプルな見た目ながらPC収納を考慮していたりと機能も確かです。
MA-1に原点回帰!?「PORTER × Buzz Rikson’s」
PORTER × Buzz Rikson's
「MA-1&ウォレット」各¥74,800 サイズ:6サイズ(XS/S/M/L/XL/XXL) カラー:2色(アイアンブルー/シルバーグレー)
※10/23(土)発売
※販売方法は記事末のURLをご確認ください
着想源にリバース! タンカーのモチーフであるMA-1そのものもコラボでできちゃいました。
1993年に誕生したフライトジャケットの歴史と誇りを追求するブランド<Buzz Rickson's>。その復刻作業は当時のミルスペックに基づいたもので、糸の紡績から織り・生地の素材・各部の軍用パーツ、そして全体のフォルムに至るまで徹底的にこだわり抜いています。一着一着にクラフツマンシップを込め、ヴィンテージのフライトジャケットが持つ魅力を再現しています。レディースサイズのXSもご用意しています。
表生地・裏生地・ファスナー・スナップボタン・付属のテープと、あらゆるパーツにタンカーと同じ素材を採用。羽織ってみるとまさにタンカーに包み込まれているようで、なんだか不思議な気持ちになってきます。中綿は軽量かつ保温性の高いシンサレート素材で、着心地も文句なし。
興味深いのは、MA-1の特徴的ディテールの1つである左袖のシガレットポケットを、着脱可能なポーター製ウォレットで表現したところ。小銭や紙幣、カードが入る実用的な仕上がりで、カバンメーカーとしての矜持を感じさせます。
6サイズと幅が広く用意されており、女性もコーディネートに取り入れやすいと思います。
「PORTER × JJJJound」
PORTER × JJJJound
左「2WAY ヘルメットバッグ」¥39,600 W41×H42cm
右上「ウォレット」¥17,600 W13×H10cm
右下「ウエストバッグ」¥27,500 W23×H13×D40cm
※10/23(土)発売
※販売方法は記事末のURLをご確認ください
これまでもポーターと2度コラボを果たしているJJJJoundも、この記念コラボに参加しています。
Justin Sanders(ジャスティン・サンダース)が率いるカナダ・モントリオールを拠点とするデザインスタジオ<JJJJound(ジョウンド)>のとのコラボレーションアイテム。表生地に「TANER IRON BLUE」のナイロンツイル生地を使用し、裏面にはJJJJoundをイメージしたベージュカラーを採用。内装にはタイベック素材のオリジナルネームタグが付属するスペシャルな仕様です。
過去にコラボした際の「旅路を共にするカバン」のコンセプトはそのままに、「タンカー」を代表するアイテムをベースとした構成。「2WAY ヘルメットバッグ」は一回り小さくリサイズしていたり、「ウォレット」はディテールを変えていたりと絶妙にアレンジしているのも好感ポイントで、全体的にクリーンなイメージのするコラボでした。
「PORTER × MUTSU」
PORTER × MUTSU
左「バックパック」¥88,000 W32×H42×D12cm
中「2WAY ヘルメットバッグ」¥63,800 W41×H31cm
右「ウエストバッグ」¥46,200 W27×H17×D13cm
※10/23(土)発売
※販売方法は記事末のURLをご確認ください
一連のコラボモデルの最後にご紹介するのは、パッチワークが印象的なMUTSUとのコラボ。
LAを拠点に活動をする日本人デザイナー<MUTSU(ムツ)>とコラボレーションしたアイテム。PORTERオリジナルのナイロンボンディング生地を使用し、前ポケットの部分に「MUTSU」によるパッチワーク生地をカモフラージュ柄で表現しました。丹精込めて縫い上げられた色鮮やかなハンドステッチのパッチワーク部分のさしこのデザインが特徴です。
パッチーワークに使った生地はどれも丸みを帯びていて、有機的で温かみを感じました。縫い目が印象的な刺し子を採用しているのも、そうした気持ちにさせる理由でしょう。
TANKER IRON BLUEのポップアップイベントだけで販売される限定アイテムも!
ここまでに挙げた5つのコラボラインナップだけでも豪華絢爛でしたが、実はそれだけではありません。TANKER IRON BLUEのイベントだけで販売されている限定アイテムもありました。
PORTER TANKER
「オフィサーキット」¥16,500 アムレット W7×H9.5×D2cm ATMパース W13×H10.5cm
この「オフィサーキット」もそのひとつ。
アクセサリーのように首から掛けて鍵を携帯できる「アムレット」と、複数枚のカードを収納できる「ATMパース」がセットになった便利アイテムです。生地はもちろんタンカーのアイアンブルー。
PORTER TANKER
「ストレージ キャビネット」¥495,000 W100×H180×D40cm ※完全受注生産
そしてなんと、ストレージキャビネットも完全受注生産にて予約販売!
キャビネットカバーにはタンカーアイアンブルーの3レイヤー生地が使われ、両サイドにはタンカーのディテールにある様々なポケットやナイロンテープを配置。小物やアクセサリーを機能的に収納できる仕様になっています。
本体のスチールフレームは一本のフレームを曲げ加工とレーザーカットによって作り上げた強靭なものを使用しています。フレームの最上部にはハンガーなどをかけられるバーを備えています。木製の棚板4枚とプラボックスが4つ付属し、用途や収納アイテムに応じて自由に配置を変更できます。
プラボックスは自動車部品や精密機器を運ぶための箱を製作する会社に依頼をした特別なもので、湿気や強度にも強い素材を採用しています。口枠にはフレームが入っているため、ボックスが歪むことなく使用できます。スニーカーや畳んだ衣類の収納にも最適なサイズです。
構造やデザインなど細部にまでこだわり製作したキャビネットは、吉田カバンのものづくりへの精神を感じていただけるアイテムです。
最上級のタンカー愛が凝縮したアイテムであり、純粋なインテリアとしてもかなりのクオリティです。
なんとも盛りだくさんだったポップアップツアー「"We go, where you go" TANKER IRON BLUE ON THE ROAD」は、10月31日(日)まで。
なお限定アイテムは品切れの可能性があるので、ご留意ください。来店前、事前に記事末に記載したホームページを確認することをおすすめします。
ポーターの今を知るには、またとない機会でした。見る価値、ありです。
〈POP-UP TOUR詳細〉
期間:2021年10月19日(火)〜31日(日)
住所:東京都新宿区新宿3-14-1 本館2F ISETAN THE SPACE
電話番号:03-3352-1111
営業時間:10:00-20:00
※記事に記載された価格はすべて税込みです。
※諸般の事情により予告なく変更・中止させていただく場合がございます。予めご了承ください。必ず事前にホームページを確認してからご来店ください。
https://www.mistore.jp/shopping/feature/women_f2/portertanker_w.html
文/横山博之
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