宝酒造が製造販売している焼酎ハイボールは、発売以来15年連続で売上を更新し続けている真のロングセラー。ウイスキーでつくるハイボールとも、スピリッツでつくるチューハイとも違う、焼酎ハイボールの美味しさに迫った!
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焼酎ハイボールとは?
○宝酒造が2006年に発売
はじまりは焼酎ハイボール(酎ハイ)のツールを探ることをライフワークとし、東京の下町の大衆酒場を400軒以上飲み歩いた経歴を持つある人物から。酎ハイ開発の部署ではメンバーと一緒に夜な夜な大衆酒場に出かけ、焼酎ハイボールを飲んでいたという。
そこで焼酎ハイボールの面白さを知ったメンバーが企画したのが、「焼酎ハイボール」の前身となる『宝チューハイ壜詰』。そこで手応えを得たことで、缶タイプの『焼酎ハイボール』が発売となった。
○まさかの初年度大コケに、中年社員が立ち上がる
ところが、初年度はまったく売れない結果に。販促費をごっそり削られた中、立ち上がったのは焼酎ハイボールを愛する現場のセールスたち。彼らは「焼酎ハイボール倶楽部」という名の販促会議を開催。地域のお祭に『焼酎ハイボール』を奉納するなど、地道な営業活動を行った。その努力の結果が15年連続の売上更新につながっている。
昨年度は2164万ケースを売り上げた『焼酎ハイボール』シリーズ。その歴史は、焼酎をこよなく愛する現場セールスの情熱によってつくられていた。
焼酎ハイボールに魅了される7つの理由
これほどまでに焼酎ハイボールに心惹かれるのはなぜなのか? MonoMaxの酒好きスタッフが真剣モードで分析した!
焼酎ハイボールを語る上で欠かせないのが辛口だ。とはいってもこの場合の辛口は“甘くない”という意味。
「飲んだ後、口に甘さが残らないから、料理の味をしっかり楽しめるんです」(金山さん)
これが焼酎ハイボールの魅力だ。また、辛口とは、焼酎の味がしっかり楽しめるということでもある。
「柑橘の味が強すぎず弱すぎず、ちょうどいいバランスなので焼酎の美味しさがわかるんです。ドライは焼酎そのままの味ですし」(奥家)
日本は食事中に酒を飲む食中酒という文化があるが、焼酎ハイボールは食中酒としても優秀といえる。
30~40代の酒好きにとって健康問題は避けて通れない。いつまでもおいしく、楽しくお酒を飲み続けたいから健康には十分気を使いたいところ。適度な運動と睡眠、そして食事のこともきちんと考える。糖質ゼロの酎ハイを選ぶのも、自分のためにできることのひとつ。
「焼酎は蒸留酒なので、糖質が含まれていないんです。そんな焼酎をベースにした酎ハイっていいですね」(金山さん)
「焼酎の味がしっかりしているから糖質ゼロ・プリン体ゼロ・甘味料ゼロ(※3)でも満足な飲みごたえ。嬉しい限りです」(奥家)
※1 ドライ、レモン、シークヮーサー、梅干割り、グレープフルーツ、ゆず、強烈塩レモンサイダー割り、ライム、前割りレモン、特製サイダー割りは食品表示基準に基づき、100mLあたり糖質0.5g未満を糖質ゼロと表示。※2 100mLあたりプリン体0.5mg未満をプリン体ゼロと表示 ※3 食品添加物としての甘味料は不使用
飲んだとき、口の中でシュワッとはじける爽快感。これも焼酎ハイボールの魅力。
「缶を開けたときのプシュッ!という音が、たまらなく好きなんですよ。今ではこの音を聞いただけで炭酸が喉を通る感覚がよみがえるようになりました」(奥家)
強炭酸を使うのは、かつて大衆居酒屋が飲みにくい焼酎で酎ハイをつくっていたとき、強炭酸のキレで飲みやすくしようという思いもあったのかもしれない。
「焼酎ハイボールを飲んでから、炭酸の強弱に敏感になってしまって(笑)。シュワシュワ感って大事なんだと知りました」(金山さん)
現在はアルコール度数5%もラインナップに加わっているが、焼酎ハイボールの定番はアルコール度数7%。
「7%って絶妙の濃さですよね。350mL1本飲むと、ものたりない感じがなくて、ちょうどいい気分になれるんです。よくつまみなしで飲むんですけど、つまみがなくても美味しく飲めるのって、この度数が一番なんじゃないですかね」(金山さん)
「女性向けに飲みやすい酎ハイもありますが、我々の世代にはピッタリのアルコール度数なのではと思います。7%は1日の終わりのご褒美という感じがありますね」(奥家)
焼酎ハイボールは、東京下町の大衆酒場で誕生した飲み物。宝酒造の焼酎ハイボールシリーズは、大衆酒場の味わいを追求している。
「どのフレーバーも、しっかり焼酎の味が楽しめるんですよ。柑橘などの味がするだけじゃないところに、焼酎ハイボールの奥深さを感じるんです」(奥家)
「たまにグラスに注いで飲むんですが、グラスで飲むと炭酸の音がよく響き、香りも広がるので、より大衆酒場感が増しますよ。外飲みできなかった昨今はこれで気分を高めていました」(金山さん)
ゴールドを基調としたレトロ感が漂うデザインも特徴だ。商品名の書体も、昔のサイダーの書体のような懐かしさを感じさせる。細かいが、商品名を囲んでいるのは、三種の神器をモチーフにした勾玉と鏡だ。凹凸のある缶の形状は、バブルポップシェイプ缶という名称。
「この凹凸がまたいいんですよ。手触りがいいし、酔ってきて手元がおぼつかなくなっても滑りにくい(笑)」(金山さん)
焼酎ハイボールシリーズの中には、人気の大衆酒場が監修したものもある。『「焼酎ハイボール」〈立石 宇ち多゛のうめ割り風〉』は、東京都葛飾区立石の人気居酒屋の店主が監修した。その味は限りなくお店の〈うめ割り〉を彷彿させる。缶のデザインも特別あつらえ。プレミアム感のある1本だ。
「ファンの間では大衆酒場の聖地とも言われている味の炭酸入りが家で飲めるなんて、贅沢の極みです!」(奥家)
宝酒造に質問! なぜこんなに美味しくって、気持ちよく酔えるんですか?
ライター金山さんと本誌編集長・奥家が焼酎ハイボールの美味しさをより知りたいと、宝酒造へ直撃取材! 焼酎ハイボールについて素朴な(?)疑問をぶつけてみた!
お答えいただいたのはこの人!
宝酒造
商品第一部 副部長兼ソフトアルコール課長
塩野憲司さん
「単純に甘くない酎ハイをつくろうと思うと、全体的にボディ感や飲みごたえのない、薄っぺらい味わいになってしまうんです。当社は伝統の宝焼酎を使用することで、甘くなくてもしっかりとボディ感のある、お酒としての満足感の高い味わいに仕上げています。
また、下町大衆酒場の酎ハイが、お店ごとに個性的である理由の1つ“謎のエキス”の味わいについても、当社ならではの研究により、宝焼酎がより引き立つ形で酒質の設計をしました。弊社は、最終的にいずれは宝焼酎を飲んでほしいという思いで酎ハイ事業を行っているので、辛口で焼酎の味わいが活きるようにしています」(塩野さん)
「『焼酎ハイボール』という商品をつくるきっかけとなったのは、焼酎ハイボールのルーツを知ろうと大衆酒場を飲み歩いたからなんです。いくつもの焼酎ハイボールと出合ううちに、これを商品化しようとなりました。なので、最初から大衆酒場の味を追求しようというコンセプトはありました。
あとは、飲み歩いているときに気づいたんですが、大衆酒場では、みんな幸せそうに焼酎ハイボールを飲んでいるんです。飲みながら世間話したりテレビを見たり、知らない人と友達になったりして。そんな素敵な大衆酒場の雰囲気をこの商品に込めて開発しました」(塩野さん)
「昔から外で飲むのが好きだったんですが、最近アウトドアブームで流行っているチェアリングが気に入っています。私の場合は、川べりにチェアを置いて、水の流れや風を感じながら、のんびりと焼酎ハイボールを飲んでいます。冷たさをキープするための缶クーラーも必須ですね。実は今持っているのは3代目です(笑)。
私の元上司は、焼酎ハイボール〈ドライ〉に季節の和柑橘を搾って、味変を楽しんでいました。おすすめのおつまみですか? もつ焼きやもつ煮込みなどが合いますよ。もつで脂っこくなった口がさっぱりして、またひと口いきたくなるんです!」(塩野さん)
これがチェアリング!
MonoMaxスタッフが激推しする最高の組み合わせはこれだ!
MonoMaxの酒好きスタッフが集合し、各人が考える焼酎ハイボールに合うベストおつまみを熱く語る!
集合したのは、編集長・奥家、ライター金山さん、カメラマン尾島さん、編集部・平の4人。各人がベストレコメンドをアピール!
新しい味のマッチングに出合えるのが楽しい!
奥家 私はシンプルなドライが一番飲み飽きないんです。タン塩と一緒に飲むと最高ですよ。
平 塩気が焼酎の味を際立たせて美味しい!
奥家 そうでしょう。この組み合わせは止まらなくなるんですよ。
尾島 シンプルさでいったら、レモンと焼き野菜がいけるんですよ。ヘルシーだし、塩コショウでも焼き肉のタレでも、味変しながら食べられますよ。
平 キャンプ飯っぽくていいかも! レモンは幅広い料理と合いますよね。
奥家 平さんが推すシークヮーサーとトッポギの組み合わせもなかなかいいですよ。こってりした味って南国系の柑橘と合うんですね。
金山 強炭酸とちょうどいい渋みが、辛味を流してくれて気持ちいい!
尾島 シークヮーサーって開放感がある味ですよね。
平 そうなんです! アウトドアで飲むと最高に気持ちいいですよ。
金山 最後は僕ですね、グレープフルーツのマイルドな酸味と強炭酸は、唐揚げと一番相性がいいと思ってます。
奥家 これもいい! もしかしたら、唐揚げとライムとか、焼き野菜とゆずとかも合いそうですね。
金山 そうやって新しい可能性を考えながら飲むのも楽しいですよね。焼酎ハイボールは16種類もありますから、お気に入りが必ず見つかります!
商品のお問い合わせ
宝ホールディングスお客様相談室☏075-241-5111
https://www.takarashuzo.co.jp/
お酒は20歳を過ぎてから
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