グランドセイコーのアイコンモデルが現代的解釈にて進化し限定発売！

1960年の誕生以来、最高峰の腕時計を目指して弛まぬ進歩を重ねてきたGrand Seiko（グランドセイコー）よりビッグニュースが。
1967年に発表したアイコン的存在でもある“44GS”にアニバーサリーモデルが登場するとか。
現代的なエッセンスを加えた限定モデルとはいったいどんなモノなのか？
詳しく見ていこうと思います！

「ちょうどいい腕時計」普段使いに◎の39.5mm径、レイモンド ウェイルから“ラルゴ・ウィンチ”コラボの自動巻モデルが登場

これがジャパニーズウォッチの最高峰！ 気品を纏う現代的解釈の44GS！

グランドセイコーといえば、まずこの44GSを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
それもそのはず1967年に登場して以来、洗練されたデザインと美しき機能美によって多くのファンを生み出したモデルです。
そんな44GSですが今年でなんと55周年を迎え、アニバーサリーモデルが発売されるというのが、今回の内容です。
現代的な解釈を加えたアイコンモデルの進化を見ていきましょう。

まずは素材に注目です。
素材に用いたのは、従来のステンレススチールではなく、エバーブリリアントスチール※1という素材。
元々、海洋構造物などに使われる素材で、時計の素材として用いるにはかなり難しく、実用化は困難だった素材を、従来の製造工程を一から見直し、ケースとブレスレット双方への実用化に成功させたのがグランドセイコーです。
特徴としては世界最高レベルの耐食性を兼ね備えており、白く美しい輝きがあります。
それをケースのみならず、ブレスレットにも初めて採用したのが今モデルというわけです。

次はムーブメントについて。
モデルごとに最新ムーブメントを搭載しています。
SLGH009にはメカニカルハイビートムーブメント“キャリバー9SA5”を搭載しており、高い伝達効率を備えた脱進機やツインバレルを採用することにより、毎時36,000振動のハイビートでありながら最大巻上時には約80時間を達成するとともに、独自の「水平輪列構造」によって薄型化を実現しています。
製造地は岩手・雫石に構える“グランドセイコースタジオ 雫石”。
この地にある雫石川のなだらかな波紋をモチーフとした“雫石川仕上げ”が施されています。

SLGA013には“信州 時の匠工房”で作られる最新のスプリングドライブ 5 Daysムーブメント“キャリバー9RA2”が搭載されています。
巻き上げ機構にオフセットマジックレバーを搭載して薄型化を実現したほか、二つの香箱を組み込むことで最大120時間のパワーリザーブを実現。
厳寒期の信州地方で見られる霧氷を表現した“信州霧氷仕上げ”が施されています。

メカニカルモデルであるSLGH009にはダークブルーダイヤルを、スプリングドライブモデルであるSLGA013にはダークグレーダイヤルを採用し、深く繊細な型打ち模様を施しています。
穏やかな悠久の時を、途切れなく流れる模様で表現したダイヤルは美しく、見るものに落ち着きと優雅な時の流れを与えてくれます。

ファンのみならずとも手に入れたい今回のアニバーサリーモデル。
55年に及ぶセイコースタイルを現代的に表現した逸品でした。
限定発売品のため買い逃しのないようにご注意を！

[Heritage Collection 44GS 55 周年記念限定モデル]

文／スタイリスト 小林 知典