コンパクトなんだけど室内空間は割とゆったりしていて荷物も載せられる。さらには質感も高くて装備も充実している……そんなクルマを望むなら、「ルノー ルーテシア」をチェック!
1990年に誕生して以来コンパクトカーの先駆者として革新をもたらしてきたクルマで、ヨーロッパにおいては2013年から8年連続で「サブコンパクトカー販売台数 No.1(*1)」を記録したほどです。
なぜそこまで圧倒的な人気を誇っているのか? その理由を探るべく、インテリアスタイリストの渡部善典が試乗。1週間使ってみて、魅力に迫りました。
(*1)2013~2020年 ヨーロッパにおけるサブコンパクトカーの販売台数。ルノー社調べ。
[Day 1] 見るたびに好きになるボディデザイン
インテリアスタイストとして、卓越した審美眼を持つ渡部さん。ルーテシアのボディデザインの良さに「心が動かされた」といいます。
「フランスの自動車メーカーらしい上品さを感じますよね。さすがはヨーロッパを中心に人気を獲得しているクルマだなって感心します」
「人間中心(ヒューマンセントリック)」が根底にあり、第5世代となるこのモデルには、先代からの「LOVE」というコンセプトが色濃く受け継がれました。優美な曲線に直線のデザインを取り入れることでコントラストを際立たせ、精密さとダイナミズム、スポーティさを表現。そしてどこか官能的でもあります。
フロントフェイスには、フロントグリルバーセンターに配されたエンブレム「ロザンジュ」につながるC シェイプのデイタイムランプとLED ヘッドライトを搭載。C シグネチャーがワイドなフォルム感を強調し、力強さやスポーティさを演出しています。
サイドウインドウは輝くクローム仕上げ。リアのドアノブをサッシュに隠し、使い勝手のよい 5ドアでありながらクーペのような洗練されたデザインを実現しています。
[Day 2] スマートコクピットで一人時間を快適に
「結局自分が所有するクルマって、運転する時間が最も長いわけで。だから運転しやすさが一番重要。その点、ルーテシアは運転席に座っていてなんだか楽しいクルマだなって感じました」
そのこだわりは、「新世代のスマートコクピット」という表現に表れています。エンジン回転数や速度を表示する7インチ デジタルインストゥルメントパネルもナビ画面が映し出される7インチ マルチメディア EASY LINKもドライバー側に傾けて設計されていて、運転に集中することが可能。また、フロントドアパネルの上部やセンターコンソールなど手が触れる多くの部分でソフトパッドを採用し、タッチ感にもこだわっています。
さらにスマートフォンをUSBポートに接続すれば、Apple CarPlayやAndroid Autoを介して7インチ マルチメディア EASY LINKのタッチスクリーンにスマートフォンを連係でき、各種アプリ機能へのアクセスが可能に。日頃から使い慣れたスマートフォン内でのナビゲーション機能や音楽再生、通話機能などを使用できるし、SiriやGoogleアシスタントを利用して音声入力での操作も可能です。
[Day 3] 付き合いが長くなるほど心地よさが感じられる絶品シート
この日は都内各所を回り、ドライブは長時間に。
「思いのほか、運転後に疲れを感じなかったんですよね。シートのホールド感が高いおかげかなって思っています」
今回試乗した「インテンス テックパック」に装備されるシートには、上質なレザーを採用。優れたサイドサポートを備えて快適性とホールド性を両立し、適切なドライビングポジションを維持することで長時間のドライブも快適に過ごせるようになっています。さらに前席にはシートヒーター内蔵で、冬のドライブも快適です。
[Day 4] 見た目を超えるスペースで後席の居住性も上々
スケジュールの合間に生まれたスキマ時間。ルノー ルーテシアの後席でホッと一息つくことができました。
「脚が窮屈な感じもなく、後席もしっかりと余裕のある作りですね。人が多くてざわついたカフェで時間を潰すのなら、ここにいたほうがストレスがなくていいかもって思いました」
前席のヘッドレストには、革新的な薄型デザインを採用。これは後方からの視界に配慮したもので、後席の広々とした印象を補強しています。
[Day 5] どこまでも走りたくなるドライビングプレジャー
ルノー ルーテシアは、クラスを大きく超えた余裕感のある走りを提供しているのも魅力です。
先代より約50kgも軽量化しながら高い剛性を実現した新設計CMF-Bプラットフォームのシャシーを採用。そこに、240N・mの最大トルクを生み出し、最高131psの出力(5,000rpm)を発生させる1.3L 直列4気筒16バルブ直噴ターボチャージャーエンジンを搭載。市街地でも高速道路でも、余裕のある走りを提供します。さらには電子制御7速ATのデュアルクラッチ式トランスミッションを組み合わせ、滑らかで快適なドライブを実現。パドルシフトで操作すればマニュアルトランスミッション以上ともいえるスポーティな走りも味わえます。
「仕事での利用をイメージしていましたけど、これだけドライブが楽しいと、もっといろいろなところに行ってみたくなりますね。景勝地までドライブして、そこから周辺をサイクリングしてみて……と、やりたいことが広がっていきます」
[Day 6] 先進の運転支援システムで街中の駐車も安心
この日は高速道路を運転。そこで渡部さんが改めて気づいたというのが、ルノー ルーテシアの運転支援システムのありがたさでした。
「車線変更しようとしたとき、ちょうどブラインドになったところから他の車が迫ってきていたのですが、ドアミラー内に表示灯が点灯して、危険を察知できました。もちろんミラーや目視での安全確認をすることが大前提ですけども、こうしたシステムを搭載しているのはとても安心できますね」
これは「ブラインドスポットワーニング」という、左右後方の死角ゾーンに車両を検知するとドライバーに注意を促してくれる機能です。
このほか、車線からはみ出しそうになった場合にステアリングの振動で注意を促す「レーンデパーチャーワーニング」や、衝突の危険を感知警告して衝突被害軽減をサポートする「アクティブエマージェンシーブレーキ(歩行者・自転車検知機能付き)」、高速道路などを走行する際にドライバーをサポートする「ハイウェイ&トラフィックジャムアシスト」など、数々の先進システムを搭載しています。
駐車する際は、「パーキングセンサー」が便利。前後のバンパーに備えた超音波センサーが障害物を検知して、アラームで知らせてくれます。
こうした安心・安全性能というと国産車が力を入れているイメージがありますが、ルノー ルーテシアもかなりの高レベルなんです。
[Day 7] 荷物が多い日でも余裕たっぷりのシートアレンジ
インテリアスタイリストという職業柄、ちょっとした家具や雑貨、観葉植物などは自分で運ぶ機会も多いという渡部さん。ラゲッジスペースや荷室の使い勝手の良さにも太鼓判を押します。
コンパクトボディながら、荷室容量はCセグメントに匹敵する391Lを確保。これは中型サイズのスーツケースが余裕で2個入れられる大きさです。さらには、底部のラゲッジフロアボードを取り外せば12cmほど高さが増すので、やや背の高い荷物も入れやすくなります。
撮影で使う観葉植物や雑貨を入れたコンテナなども、ご覧のようにスッキリ収納できました。
さらには、後席のシートバックは60:40の分割可倒式を採用。3名乗車しつつ、後席の片側だけを倒してたくさんの荷物を入れるといったシートアレンジが可能です。後席を倒せば、このように自転車を積むこともできました。
このほかにもスノボやゴルフバッグ、楽器、カメラ機材など、さまざまな荷物も載せられそうです。
「想像以上に荷物を載せられてビックリしました。後席を全部倒せばローテーブルやベンチなどちょっとした家具も余裕で入りそうです。リアゲートの開口部も大きく、すごく実用的だなって感じました」
さまざまなニーズに応え、心を満たしてくれるルノー ルーテシア。これだけ揃って300万円以下という価格も高い人気を誇る理由のひとつでしょう。
次のクルマを探す前に、一度チェックしてみることをオススメします。
ルノー ルーテシア
¥2,669,000~(税込)
[主要諸元]ハンドル:右 全長×全幅×全高(mm):4,075×1,725×1,470 エンジンタイプ:ターボチャージャー付 筒内直接噴射 直列4気筒DOHC16バルブ 総排気量:1.333L 最高出力(ECE):96kW(131ps*参考値)/5,000rpm 最大トルク(ECE):240N・m(24.5kgm*参考値)/1,600rpm トランスミッション:電子制御7速AT(7EDC) 使用燃料:無鉛プレミアムガソリン
ルノー コール
0120-676-365
https://www.renault.jp/
撮影/大村聡志
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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