「チョイ乗りにちょうどいい」電動アシスト自転車開発から生まれた電動キックボード、デイトナモビリティ“DK01”は安心?快適?乗り物ライターが体験レポート
バイクの王様といえば、真っ先に思いつくハーレーダビッドソン。ウィリアム・S・ハーレーとアーサー・ダビッドソンの手により1903年に誕生した「ハーレーダビッドソン第1号機」はキャブレターにトマトの空き缶を利用するなど、創意工夫に溢れた単気筒エンジン排気量409ccのマシンだった。現代の400ccバイクは60馬力を超えるが、そのハーレー第1号機はわずか3馬力ほどしかなかった。しかし当時は世界を一変するほどのパワーと評されたのだ。
そんなハーレーダビッドソンの1993年〜1999年に製造されていたエボリューションをベース車両とし、フルオーバーホールすることで新車に近い安心感とカスタマイズで加飾したコンプリートカスタムバイク「ZDC-80」が2022年グッドデザイン賞を受賞した。カスタムといっても違法改造性はなく、公道を堂々と走れる特別なバイクが「美しいデザインである」と目利きの専門家に評価されたのだ。
ビンテージモデルとなるエボリューションをカスタム
低く長い特徴的なスタイリングの「ZDC-80」を製造するのはプロト。バイク好きならご存じの「ゼロエンジニアリング ロードホッパー」を手がけるメーカーだ。「ZDC-80」のベース車両は少なくとも製造から20年以上たったハーレーダビッドソンのエボリューションモデル。
燃料供給器はキャブレターだ。エボリューションの後継機モデルとなると燃料供給器がインジェクションとなり、現代的な仕様なのでバイクらしいバイクが好みの人は足が一歩遠のくことだろう。
モダンハーレーとビンテージハーレーの境目をその燃料供給器仕様に設定するならば、ビンテージモデルとなるエボリューション。故障など所有するにあたって不安となる要素をフルレストアすることで払拭。
ビンテージハーレーを惜しげもなくカスタムして完成したのが「ZDC-80」だ。心地よい排気音や力強い鼓動感、そしてメカニカルな造形美を活かしたカスタムハーレーダビッドソンとなって息吹を吹き返したのだ。
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パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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