パリ発のブランドとして、いつも時代を先取りしたデザインを提案してくれているミッシェル クラン。今年11月にリリースされる革財布・小物の新作「エボリュエシリーズ」では、見た目のデザインはもちろん、機能においても最新スタイルを提案しているのが特徴です。
「飛騨牛」「色の魔術師」「リボーンウォレット」……随所に秘められたこだわりのポイントに迫ります!
ミッシェル クランとは?
15歳でイヴ・サンローランのコレクション用プリントデザインの仕事に携わるなど、早くからファッションの最前線で活躍してきたフランスのデザイナー、ミッシェル・クラン氏が創設したパリ発信のブランド。“シンプルとオリジナリティ” “ベーシックとトレンド”がコンセプト。ファッションにこだわりを持つターゲット層に向け、ユーロスタイルを基本にカジュアルクロージングまでトータルに提案を行う。
CONTENTS
とにかくモノを取り出しやすい!「カード&コインウォレット」
ミッシェル クラン「カード&コインウォレット MK202」¥9,900 W11×H7.5cm
まず見ていただきたいのは、「エボリュエシリーズ」の中でも代表的なモデルである「カード&コインウォレット MK202」。キメが細かくて透明感のあるレザーが印象的なミニウォレットです。正面には箔押しでブランドネームが表現され、ミッシェル クランらしいエレガントで高級感のある雰囲気を醸し出しています。
二つ折りよりもコンパクトなミニサイズながら、アコーディオン式カード入れや大きなボックス型コインケースなど、実に機能的な構造になっているのが特徴。背面にもカード入れを備え、交通系ICなど頻繁に出し入れするカードを収納しやすい作りになっています。
それでは中身をチェック。ラウンドファスナーをパカッと開くと、アコーディオンのようにカード入れが扇状に広がるギミックになっています。7枚分のカード入れがほぼ等間隔に広がるので、お目当てのカードが見つけやすいし、間隔がほどよく空いているのでスッとストレスなく取り出せるのが便利です。
また底部にはボックス型コインポケットがあり、本体と連動して大きく開く作り。小銭も取りやすいんです。
これだけ機能的でいて、手のひらにスッポリとおさまるサイズ感なのがすごいところ。アウターやパンツのポケットにも違和感なく収まって、ストレスなく持ち歩けます。
フランス発デザインと日本の熟練革職人によるコラボレーション!
(右)ミッシェル クラン「純札ウォレット MK203」¥11,000 W17.5×H9cm
(左)ミッシェル クラン「オールラウンダー MK204」¥12,100 W9×H10cm
豊富なカード収納を備える「純札ウォレット MK203」も、小銭やカードを取り出しやすくした「オールラウンダー MK204」も、同じく高機能&上品なデザインに仕上げています。
これらのモデルからわかるのが、小型ながらも機能は省かず、使い勝手をよくしようという姿勢。ミッシェル クランはこれらを「リボーンウォレット」と称し、ミニマルな仕様のニューベーシックを提案しています。
キャッシュレス化が進んでたくさんの紙幣や硬貨を持たずに済むようになった現在、こうしたスタイルこそ今求められている革財布像のひとつです。
さらに特筆すべきなのが、使用されている革。見ていて気持ちよくなるくらい鮮やかな色合いと透明感のあるツヤがあって、しかも手触りがしなやかで使っていて心地いいんです。
原皮に使われているのは、国産和牛として有名な飛騨牛。これを姫路市の老舗タンナーが丁寧になめしたあと、ミッシェル クランが独自のノウハウを活かしてイタリアンレザーに見られるような美しい発色を実現。“色の魔術師”と呼ばれることもあるブランドだけに、その色表現には目をみはります。
斬新なアイデアで横幅を1割減した「オールラウンダー」
ミッシェル クラン「オールラウンダー MK205」¥14,300 W17.5×H9.5cm
いわゆるラウンドファスナー長財布タイプの「オールラウンダー MK205」にも、機能は省かずにコンパクト化を目指すという「リボーンウォレット」としての魅力が凝縮されています。
中央にファスナー式のコインケースを備え、札室もマチつきで大きく開き、取り扱いやすい構造。カード入れも合計8枚分用意されているのですが……
なんと、左右に配置されたカード入れの一部が重なるようにレイアウトされています。工夫して縫製することで出し入れのしやすさは従来品と変わらないのに、こうすることで財布本体の横幅を抑えることに成功しているんです。
一般的な長財布の横幅は20cm前後であるのに対し、この「オールラウンダー MK205」は17.5cmと、1割以上ものコンパクト化に成功。大画面スマホより一回り大きいサイズ感に仕上がっていて、一般的な長財布よりも携帯性に優れています。
さらには、特にクッションはついていませんが、この中にスマホを入れてしまうことも可能です。昼食時など、財布とスマホだけを持って外に出る機会が多いという人にもうってつけなんです。
カギ、小銭、カードまで! 多種類収納の「キー&コインウォレット」
ミッシェル クラン「キー&コインウォレット MK201」¥8,580 W10.5×H7cm
最後にご紹介するのは、「キー&コインウォレット MK201」。外出時に持ち歩かなくてはいけないアイテムを、なるべく多くの種類を収納できるようにしつつ、コンパクトなサイズ感も維持した意欲作です。2つの収納部からできています。
まず1つが、キースペース。ホックボタンをパカッと開けたところに、5本分のキーフックを確保。下部にはスリットを設け、取り付けた鍵が軽く収められるようになっています。
もう1つが、ラウンドファスナー式のカード&コインスペース。シンメトリーになっていて、左右で仕分けることも可能です。なお、今作にはいわゆる札室はついていないのですが、お札を3つ折りにすればここのスペースに入れておけます。
さらに背面には、ICカード入れを用意。入れたままでもICリーダーにそのままタッチできますし、カードをスライドさせて簡単に取り出せる作りにもなっています。
「リボーンウォレット」と銘打つにふさわしい革新性と使い勝手を備えたミッシェル クランの「エボリュエシリーズ」。上質“飛騨牛”レザーの豊かな表情も魅力的ですし、次の財布として注目してみてください。
大忠
TEL:06-6261-0157
ミッシェル クラン 公式ECサイト
撮影/坂下丈洋 スタイリング/小林知典
※記事中の価格はすべて税込み表記です
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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