生活を支えるベーシックウエアを提供し続けてきた無印良品。今季は多くのアイテムで大幅なリニューアルを実施し、着心地のよさや使いやすさがさらにアップ。「本当にいいもの」の答えがここにありました!
(メインカット)コート¥14,900、ダウンベスト¥2,990、セーター¥2,990、パンツ¥2,990/すべて無印良品
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[アウター]機能性が高くてこんなに使えるのに驚きの3,000円以下!
無印良品「再生ナイロン軽量ノーカラーダウンベスト」¥2,990
今季に大幅なリニューアルを実施し、素材も機能性も進化したのがこのダウンベスト。もはや国民的アイテムとなったインナーダウンとして、幅広いシーン&シーズンに活躍してくれます。
「在るべきカタチを求めてデザインし直しました」と教えてくれたのは、デザインを担当した良品計画の竹井 徳さん。
良品計画 衣服・雑貨部 紳士・子供MD担当 竹井 徳さん
「軽くて暖かい性能と美しいシルエットの両立を目指しました」といいます。
「一般的に600フィルパワーで高品質とされるところ、この製品には750フィルパワーと非常に暖かなダウンを採用しました。それも飼育環境や採取方法に配慮したRDS認定を受けたダウンですから、安心してご利用いただけます。さらには、表地が高密度で毛抜けの心配もないことからダウンパックも省略でき、その分の軽量化も果たしました」
(左)ジャケット¥7,990、シャツ¥3,990、パンツ¥4,990 (右)セーター¥3,990、パンツ¥3,990/すべて無印良品
「また今季モデルは、部分的なダウン量や一部の縫製を見直したのがポイントです。アウターを羽織っても着ぶくれしにくく、野暮ったく見えないよう工夫しています」
肩のラインが着ぶくれしないよう配慮。インナーとして着込んだときに、コートやジャケットが生み出す美しいシルエットを崩しません。もちろん単体でも映えるから、春先はベストとして活躍します。
さらに今季のインナーダウンは、表地も大きくアップグレードしたといいます。
「従来モデルと同じように見えるかもしれませんが、実は環境にやさしい再生ナイロン100%の素材を新たに採用しました。原料は、生産工程で出てしまう糸くず。インナーダウンがここまで一般化したからこそ、限りある資源を無駄にしないで環境負荷を減らしていくべきだと考えたんです」
生産工場で出たナイロンの糸くずを再び撚り合わせ、糸状に。これを高密度に織り上げて、無印良品のインナーダウン用の表地を作り出しています。
「一から開発しており、再生素材だからといって品質に劣る点はまったくありません。また、自然な風合いを感じられるよう素材感にもかなりこだわっています」
さらには内側にある専用ポケットに本体を丸ごと収納でき、手軽に持ち運ぶことも可能です。
さまざまな改良を施した今作の出来に、竹井さんは自信をのぞかせます。
「お客様の役に立つためには、どうすればいいのか? 基本から見直し、性能やデザインを作り上げていきました。お取り引き先様との継続的なパートナーシップにより価格面でも他社に負けないモノができたと自負しています。ぜひこの冬にお使いになってみて、抜群の暖かさや使い勝手のよさを味わっていただけるとうれしいです」
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[パンツ]加工処理は一切なし! つまり穿き続けることで自分だけの1本に育つ!
無印良品「デニム レギュラー」¥3,990
セーター¥3,990、シャツ¥2,990、スニーカー¥2,990/すべて無印良品
ワードローブに欠かせない存在となったデニムも、無印良品で注力しているアイテムのひとつ。
今季新作で最もこだわったのが、染め。デニムの染色作業には大量の染料と水が必要で、環境への負荷が懸念される工程でもありますが、無印良品はクオリティを保ちつつも1/2~1/3ほどに短縮。ヤスリで削るユーズド加工や薬剤を使ったブリーチ加工を行わないことでも、環境への悪影響を抑制しています。
さらには、ボタンやリベットに使われている金属へのメッキ加工も省略。加工で表現するのではなく、実際に着用するうちに現れる自然な変化を楽しんでもらおうという考えで、穿き続けられるベーシックウエアを追求する無印良品らしいアプローチなんです。
また、体のラインにぴったり沿う「スキニー」はスーパーストレッチ、キレイに見える「スリム」はストレッチ、ゆったりした「レギュラー」は綿100%と、フィットごとに適した素材に切り替えたのも特徴です。
バックスタイルはポケットの位置をほどよく持ち上げることでダボつかせず、洗練された印象に。ジャケットなどキレイめなスタイルにも取り入れやすいんです。
インディゴの鮮やかな色合いを味わえる新色ブルーもラインナップ。こちらもユーズド加工やブリーチ加工を行わず最小限の染め加工によって表現したもので、環境への影響を抑えるとともに、自然なエイジングを楽しめます。
環境に配慮した点でも、穿き心地の点でも、晴れやかな気持ちで穿ける1本です。
[インナー]めちゃめちゃあったかいのに実は肌に優しいコットン100%!
無印良品「あったか綿 厚手クルーネック長袖Tシャツ」¥1,490
寒さが増すこれからの時期に重宝するのが、保温性を高めた機能性インナー。特殊な化繊を駆使して保温効果を高めた“ハイテク”製品が市場を席巻していますが、実は“ローテク”の代表と思われているコットンでも十分な暖かさを生み出せることを証明したのが、無印良品の「あったか綿」シリーズです。
コットンは繊維内の分子が水蒸気の分子と結合することで発熱する作用を持っていて、特殊な加工技術を施してこの分子量を増加。これによって生地そのものの発熱性能を高めることに成功し、一般的なコットン製品以上のあたたかさを実現しています。
上の写真は発汗サーマルマネキンに検体を着用させ、10分間の発汗+10分間の液相発汗を行った後、前身をカットして後身をサーモ撮影したもの。通常の綿100%よりも、あったか綿100%は高い温度を示したことがわかります。特殊技術で綿の吸湿性を高めたことで、発熱性能もアップしているんです。
さらには、一部の化繊のように肌の皮脂を奪って乾燥を助長させることもないし、適度に水分を保つから静電気が起こりにくくてチクチク感やかゆみも感じにくいのも魅力です。保温性を大幅に高めつつも、天然素材ならではの着心地はそのままだから、まさにいいこと尽くめなんです。
(左)セーター¥3,990、パンツ¥3,990/ともに無印良品 (右)ジャケット¥9,990、パンツ¥2,990/ともに無印良品 ベルトはスタイリスト私物
ベーシックなデザインなので、1枚で着たり、外に露出させたレイヤリングスタイルも可能。適度な肉厚感があり、コットンならではの風合いを楽しめます。
化繊の機能性インナーにどこか違和感を覚えていた人は、コットンの魅力を最大限に発揮した「あったか綿」に回帰してみるのをおすすめします。
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まさしく「本当にいいモノ」へ進化した無印良品の新生ウエア。その実力を確かめてみてください。
無印良品 銀座
03-3538-1311
無印良品公式webサイト
撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/栃木雅広(quilt) ヘア&メイク/清水恵美子(maroonbrand) モデル/タカシ
※記事中の価格表示はすべて税込です
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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