書く衝動を呼び起こしずっと使いたくなる相棒
全芯タイプの色鉛筆『サクラクーピーペンシル』などで有名なサクラクレパス。同ブランドがサクラクレパスらしい筆記具を生み出そうとスタートしたのが『サクラクラフトラボ』だ。同シリーズに初期から関わる廣瀬泰治さんに立ち上げのきっかけを聞いた。
お話を伺ったのは
マーケティング部 商品企画3課 廣瀬泰治さん
「サクラクラフトラボ」シリーズ立ち上げ当初から、商品の企画開発を担当する。
<廣瀬さん>「これまで私たちは、筆記具にはサクラクレパスの名前を全面的に打ち出さず、商品ごとのブランディングを続けてきました。『描画材料のブランド』『子ども向けの商品ブランド』というイメージが筆記具としてはプラスに働かないと考えていたからです。しかし、サクラクラフトラボシリーズの商品化に向けた調査で、サクラクレパスのもつ『親しみやすい』『色鮮やか』『懐かしい』というイメージは、プラスに働くことがわかりました。そこで、もう一度、自分たちの原点に立ち返ろうと考えたんです」
そうして2017年に第一弾を発売したサクラクラフトラボシリーズ。最新作の『サクラクラフトラボ007』は、当初の年間販売目標を早々に達成したヒット作だ。
<廣瀬さん>「初代モデルの『サクラクラフトラボ001』は5,500円でした。そのDNAを受け継ぐ『サクラクラフトラボ007』は、より幅広い層の方々にお使いいただきたいと思い、コスト調整や価格設定を行いました。シンプルながら質感の高い本体デザインのほか、個装ケースにもこだわり、手に取っていただいた方が開封する瞬間から価格以上の魅力を感じていただけるよう工夫しています」
最もこだわったのは本体デザインだ。
<廣瀬さん>「今までのサクラクラフトラボシリーズになかった細軸を採用しました。ボディは梨地のマット感と真鍮鏡面のコントラストで独自の風合いを高めています。グリップ部分は流線型となっており、握りやすい機能性とスマートさを強調するデザイン性を兼ね揃えた仕上がりになっています。また、頭冠部分にはモダン建築のような繊細な段差をあしらい、天面にさりげなくサクラマークを配すなど、細部までこだわっています」
様々なブラックを用意したインキ色は、近年のサクラクレパスが注力しているところ。
<廣瀬さん>「『007』は『001』と同じレフィルを採用しているので、6種類の黒色から好みのインキ色を選ぶことが可能です」
標準装備のブラックに加えて、別売オプションではブルーブラックやブラウンブラック、グリーンブラック、漆黒などが選べる。同じブラックでも書いたときの色あいが異なり、個性をさりげなく表現できるのが楽しい。すべてブラックなので仕事に使えるという利点もある。
ボディからインキにいたるまで、サクラクレパスと開発者の想いが詰まっている『サクラクラフトラボ007』。掘れば掘るほど、価格を上回る魅力が溢れ出してくる。一生側に置いておきたくなるし、一生使える高コスパな一本だ。
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