原付二種クラスは車検がないので、維持しやすいというメリットがある。一方で、実用性より趣味性が高いバイクで「パンチがないのは、ちょっと……」とパワー不足を懸念する声が少なくない。そんな雑音を振り払うごとく登場したのが、アプリリアのオフローダー。アグレッシブで本物志向なライダーに捧げる最新2023年バージョン、オフロードモデル「RX 125」とモタードモデル「SX 125」がリリースとなった。優れたデザイン性と個性的なスタイリングによって構成されるこの2モデルは、トップレベルのスポーツ性能を提供するハイレベルなパフォーマンスを実現。ルックスもライディングもパンチ力抜群なのだ。
EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
「RX」と「SX」の違い
アプリリアの2023年バージョン125ccオフローダーとなる「RX 125」と「SX 125」の2台。パッと見には、ほとんど同じバイクに見えてしまうかもしれない。商品名だって「RX 125」と「SX 125」パッと見には区別がつきづらい。注目すべきは最初の1文字目。「R」ではじまるか「S」ではじまるかの違いだ。
搭載エンジンは4ストローク 水冷単気筒 DOHC 4バルブと一緒で、最高出力は11kW(15HP)/10,000rpm、最大トルクは11.2Nm/8,000rpmと共通する。燃料タンク容量の6.2 Lも一緒だ。もっとも大きく違うところは最高のパフォーマンスを発揮するステージ。つまり走る場所だ。
オフロードレースで活躍するアプリリア
アプリリアはオフロードレースにおいて、これまでに偉大な功績をたくさん築いてきた。そのレーステクノロジーを反映して開発されているのが市販車だ。軽量で高性能な「RX 125」は過酷なオフロードトレイルを得意ステージとするモデル。あらゆる地形、路面の質に対応する本格派オフローダー。
一方で「SX 125」は前述の「RX 125」をベースとし、舗装路によりパフォーマンスを発揮するように開発したモタードバージョン。着目していただきたいのはホイール、タイヤだ。典型的なオフロードホイールサイズとなるフロント21インチ、リア18インチの「RX 125」は、荒れた路面でもグリップ力を発揮する凸凹なオフロードタイヤを装着。「SX 125」は前後ともに17インチホイールとスポーツタイヤを装着している。
この記事のタグ
この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする