「コアラのマーチ」や「雪見だいふく」など、数々の名作お菓子で知られるロッテ。そのスタートはガムの製造販売から始まった。ロッテガムの歴史を見れば、ロッテがどれだけ我々の生活に寄り添ってきたかが見えてくる!
CONTENTS
セブン-イレブンの“ハンパない”冷凍食品、「お湯を注ぐだけは最高…」カップ麺感覚のお茶づけを実食レポート ほか【コンビニグルメの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
ロッテが扉を開けた「日本のガムの歴史」
大正5年に日本に初めて輸入されたガム。本格的に日本で普及したのは第二次大戦後。アメリカ軍とともに持ち込まれたが、当時の日本は輸入規制のため、アメリカのような天然チクルのガムは作れなかった。その天然チクルの輸入解禁を積極的に推し進めたのがロッテだ。
努力の甲斐あって天然チクルが輸入可能となった後も、ロッテは日本のガムシーンを積極的にリードしていった。日本初の天然チクル原料のガム「バーブミント」を皮切りに、超ロングセラー「グリーンガム」「ブラック・ブラック」などの目的ガム、日本歯科医師会の推薦商品になった「キシリトールガム」、粒ガム人気を押し上げるのに貢献したボトルガムなど……。ロッテは時代ごとに代表的なガムを送り出し、幅広い世代に愛される存在となった。
歴代のロッテガムを見れば、自然とそのときの自分を思い出し、懐かしさで胸がいっぱいになる。ロッテガムはお口の恋人であり、記憶の恋人でもあるのだ。
常に時代をリードしたロッテガムの軌跡
1950年代から現代に至るまでのロッテガムの軌跡を、“記憶に残る”ガムと一緒に詳しく解説!
1950年代 国産初の「天然チクル」を使用したガムを発売
戦後の日本で人気となったアメリカ製チューインガム。美味しさの素である天然チクルを使ったガムを日本で初めて製造したのがロッテだ。この時期は「グリーンガム」「クールミントガム」を発売。ロッテガムの礎が築かれた。
1980年代 目的に特化した新しい「目的ガム」をいち早く商品化
生活のなかで健康を意識するようになったこの時期。そのニーズをとらえたロッテは、新しい機能を持った目的ガムを開発した。眠気スッキリ「ブラック・ブラックガム」やお口スッキリの「フラボノ」、歯にくっつかない「フリーゾーン」などが登場した。
1990年代 キシリトールガム初登場!たちまち大ヒット!
社会の健康志向はますます高まり、シュガーレスガムが話題に。そして、1997年に登場したのが「キシリトールガム」。実はロッテは、20年前からむし歯の原因となる菌を作らない甘味料キシリトールに着目し研究を続けていた。
この記事のタグ
モノマックス2024年12月号のご案内
この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Twitter:@kuunelu5963
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする