ポーター「スモーキー デイパック」は20年使える!? 考え尽くされたポケット構造がスゴイ/編集長 奥家の「コレ買いです」Vol.5
執筆者: 編集長/奥家慎二
考え尽くされたポケット構造がスゴイ!
デイパックとしての作りも優秀なんです。
やっぱり注目なのが、このフロントポケット。一般的なデイパックの場合、横開きのファスナーがひとつついているだけの形がほとんどですが、今作は2つの収納部を用意。それもホックボタン&面ファスナー留めのフラップポケットと、上側から開閉するファスナーポケットと、タイプを変えています。
これが使いやすい。すばやく取り出したいスマホは開閉しやすいフラップポケットへ、出し入れは多いけど万が一にもなくしたくない財布はファスナーポケットへと、使い分けることが可能。純粋に、モノが仕分けやすいというのはすごくメリットだと思います。
右側面には面ファスナーでオープンするポケットを装備。私なら、愛用しているドリンクボトルの定位置にしてしまいます。
もう一方の左側面には、ファスナーポケットを配置。カードケースやワイヤレスイヤホンなんて小物を入れておくによさそう。
移動中にできることが増えた今の時代、バッグって昔以上に外ポケットが重要なんですよね。
メイン収納部は容量19L。比較的コンパクトといえるサイズ感ですけど、「これくらいでちょうどいい」という人は多いと思います。大型のバックパックについているようなクッション付きバックパネルは省略されていますが、その分今作の重さは750gと、けっこう軽めです。
裏地にはさりげなくブランドネームが加えられたナイロンジャカードを採用。自立する作りながら軽量化も図られています。こういう細部まで目を行き届かせるところがポーターですよね。
細部への工夫という点では、ファスナーにも関心しました。目に触れる外側のファスナーにはキラキラとして美しいメタル製エレメントを使用しつつ、人目に触れないメイン収納部にはコイル状のプラスチック製エレメントと切り替えていました。美観、重量、製造コストの最良のバランスを図った結果で、手掛けたデザイナーの苦心がうかがいしれます。
【総評】次の20年も戦えるデイパックだ!
あらためてポーターってすごいな!と唸るデイパックでした。「スモーキー」シリーズに触れたのも久しぶりでしたけど、この生地はやっぱりいいし、作りも妥協がなく、日本のモノづくりの良さを痛感。モノに携わるメディアの人間として、なんだか晴れ晴れとした気持ちになりました。
クオリティが高く、次の20年も戦えるデイパックだと思います!
これまで「スモーキー」シリーズは限られた店舗と吉田カバンオフィシャルオンラインストアのみでの先行発売だったところ、5月27日からは取扱店舗が拡大し、より多くのお店で購入できるようになるとのこと。お近くのお店でチェックしてみてください!
吉田
TEL:03-3862-1021
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構成/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY) スタイリング/小林知典
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この記事を書いた人
編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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