磨き上げた最新世代の660ccパラレルツインエンジンを搭載し、軽量のリチウムイオンバッテリーを採用することで約2Kgの軽量化を実現。わずかと思われるようなアップデートを緻密に積み上げ、かと思えばテクノロジーを駆使して6軸慣性プラットフォームを標準装備したAPRC電子制御のフルパッケージを搭載。アプリリアのスポーツバイクの中でも上級バージョンとなる「Tuono 660 Factory(トゥオーノ 660 ファクトリー)」の2023年モデルが新登場した。
CONTENTS
EVになった“フィアット600”を試乗レポート、「優雅さと品格が際立つ」マツダの新フラッグシップSUV ほか【クルマの人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
アプリリアライトウェイトスポーツのフラッグシップモデル
「FACTORY」の名が冠されるモデルは標準仕様のバイクをベースにアグレッシブなスポーツ性能を磨き上げ、アプリリアの最高性能を誇る装備を搭載するフラッグシップ製品だ。今回登場した「Tuono 660 Factory」はTuono 660をベースに、エンジン出力を95HP から100HPまでパワーアップした究極のライトウェイトスポーツバイク。
ドライブスプロケットはTuono 660の17丁より1丁少ない16丁にすることでファイナルドライブをショート化。そのわずかなアップデートにより優れた加速力を発揮。先にも述べた軽量リチウムバッテリーは約2kgの軽量化。そんな小さな積み重ねをより多く積み上げることで究極のフラッグシップモデルが完成する。
攻めることで真価を認識
エアロダイナミクスを追求した革新的なダブルフェアリングが際立つデザインのモデルにサイドフェアリングを採用。ライダーは空気をも味方につける。一方で、数寄者には堪らない80年代のスーパーバイクシーンを彷彿とさせるアップハンドルを装着。ライダーは風圧に抗うように身を屈めるライディングポジションとなる。
風は味方なのか、それとも抗うべき敵なのか。そうした矛盾とも思えるような哲学もパワフルなミドルスポーツ「Tuono 660 Factory」を駆り、アグレッシブルにコーナーを責めることでこのモデルの真価を認識できるのだ。
この記事のタグ
この記事を書いた人
パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする