ライフスタイルの多様化が進む昨今、クルマもそれに合わせた個性的なモデルが人気だ。とくにアウトドアで使えるクルマにも注目が集まっているのはご存じだろう。
そのなかで存在感を放つのが三菱のデリカD:5。三菱ならではの4WD技術を備えたデリカD:5の悪路走破性はミニバンながら高いレベルにある。
デリカD:5といえば、そんなオフロードの走行性能に注目がいきがちだが、じつはミニバンとしての完成度が高く実用性もしっかりと確保されている。役立つ装備も満載で、ロングセラーなのもうなずける1台だ。次の1台にミニバンを考えている人には、ぜひ検討していただきたいデリカD:5の実力に、自動車ライター近藤がMonoMax乗り物担当の中本とともに迫った。
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Point 1 「安心感のある操縦安定性を実現」ラフロードで鍛えられた強固なボディと4WD
近藤(以下 近) クルマの走りで重要なのはなにか知ってる?
中本(以下 中) やっぱりエンジンやサスペンションですよね。
近 それも大切だけど、基本はボディ剛性。ボディ剛性がないとすべてがダメと言っても過言じゃない。
中 快適にドライブできるって大切ですよね。
近 デリカD:5のボディって、ほ乳類の肋骨のような環状骨格構造というのが特徴で、これでボディ剛性を上げている。簡単に言うと輪っかを並べたみたいに補強しているから、とにかくボディが強い。だからしっかりと走るし、安心して快適にドライブができる。
中 そんな特徴があったんですね!
近 それにボディ剛性が高いと車体がねじれないから、荒れた路面や高速や山道でのコーナリングでも安定感がある走りにつながる。これって家族で乗るときはとくに大切なことで、高い操縦安定性を実現しているのはさすがだね。
近 三菱のイメージといえば?
中 うーん、いろいろありますが……、4WD!
近 正解、長年熟成してきた三菱の得意とする技術で、オール・ホイール・コントロール、略してAWCだ。
中 その名前からして悪路や雪道をガンガン走れそうですね。
近 4輪がどんな路面でも力強くグリップするから、思った通りに走って、曲がって、止まる。まさに意のままの走りってわけ。
近 普段はクルマ任せでOKだけど、雪道やラフロードに最適なドライブモードもセレクトできる。しかもダイヤルひとつで選べるからとても簡単。
中 デリカD:5ってラフロードに強いイメージはありますが、3つのドライブモードも備えているなんて驚きです!
Point 2 「多人数でも安心!」大人も座れる3列シートはアレンジ自在
近 ミニバンは3列シートが肝心。
中 当たり前じゃないですか、今さら。
近 当たり前だと思うだろうけど、3列目までそれぞれのシートまわりのスペースに十分な余裕があったり、ロングスライドしたり、アームレストなどの装備が付いていたり、ちゃんと使えるミニバンって実は少ないのよ。3列目に大人でもしっかりと座れるかが、ミニバンの実力を決めると言っても過言じゃない。
中 確かに! その点、デリカD:5の3列目って横幅もあって3人座れますよね。
中 最近、友人家族と一緒にキャンプにでかける機会が増えているので活躍してくれそうです。
近 そうなると、デリカD:5の広い車内は車中泊はもちろん、日帰りでも車内でくつろいだりできる。2列目と3列目を使ってフルフラットにできるからなおさら。デコボコが多かったりして、完全フラットじゃないことも多いんだよ。
中 これなら子どもも喜びますね。
Point 3 「大容量ラゲッジスペース」は大開口で高さのある荷物も楽々積める!
近 デリカD:5って、四角いボディが特徴じゃない?
中 ですね、だから存在感が出る。
近 これって実用性にも好影響で、スペースを活かしてしっかりと荷物が積める。自転車でもスノボでもなんでもござれ。
中 うちの奥さん、ホームセンターに行くの好きなんですが、これなら家具や植木など背の高い荷物も積めますね。しかもフロアが低いから積み下ろしもしやすそう。
近 ラゲッジの広さを数字で表わすとだね、なんと最大で1003L!
中 1000Lオーバー……、って想像がつかないですけど、すごいことはわかります。
近 しかも奥行きは最大で1610mmにもなるから、アウトドア、買い物どんとこい。
近 しかも、荷物の固定にも使えるラゲッジフックを装備していて、安心して荷物を運べるのは心憎い配慮だ。
中 こういう装備が日常で重宝するんですよね。
Point 4 三菱e-Assist(運転支援機能)が運転時の不安を低減
中 前のクルマに追従したり、車線からのはみ出しを警告してくれる安全装備ってずいぶんと浸透してきましたよね。
近 そうだね。デリカD:5はその点も抜かりなし。標準装備だからとても安心。気になる誤発進も防止してくれる。死角になる斜め後ろも対応しているよ。
中 ナイスアシスト、これなら安心ですね。
*初期画面はリヤビューの表示のみとなり、ミラースイッチ/ステアリングカメラスイッチでマルチアラウンドモニター画面に切り替えることが可能
中 実用性や性能がいいのはわかりましたけど、ミニバンってボディが大きくなりがちなので女性だと運転しづらくないですか? 普段は奥さんが買い物に使うから、気になります。
近 その点もマルチアラウンドモニターがしっかりアシストするから心配無用。後ろや上から、周りをカメラ映像で確認できるから死角も不安もなし。
中 これならウチの狭い駐車場やコインパーキングでも安心して止められます!
デリカシリーズ(デリカD:5とデリカミニ)に「シャモニー」が登場!
中 デリカD:5にシャモニーが追加されましたよ!
近 シャモニーといえば、前モデルのデリカにも用意されて人気を博したから、待っていた人は多いはず。内容はと……。
中 グリルやホイール、内装も撥水機能が付いたシートが専用だったりして盛りだくさんなんですよね。アウトドアでさらに活躍しそう。特別感のあるデザインも冬に映えますよね。
近 こりゃすごい。精悍なスタイルに磨きがかかっていて、お買い得価格なんだから、文句なしだ。
近 大ヒットしているデリカミニにもシャモニーが登場するらしいから、こちらも大いに期待したいところ。軽のデリカミニでシャモニーの世界観が体験できるのは楽しみ!
中 あらためて見てみると、デリカD:5って魅力いっぱいということがわかりました。ファミリー用ミニバンとしての実用性の高さに加えて、悪路走破性も高くてSUVの要素もある唯一無二の存在。これは購入の候補に挙げない理由はないですね。
近 うまくタフなイメージをプラスしたりして、デザインがよくて存在感も十分。まずはこれが重要。もちろん実際の走りも日常使いからアウトドアまで守備範囲は広い。
中 ウチは子供がいるし、奥さんが買い物に使ったりするからミニバンとしての実力も高いのはありがたいです。
近 こんなオールマイティなミニバンってデリカD:5だけ。おすすめ度は高いよね。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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