【ザ・ノース・フェイス】心までポカポカ!? 次世代素材を使った“ヌプシ”は冬用ブーティの王様だ!/編集長 奥家の『コレ買いです』Vol.34
執筆者: 編集長/奥家慎二
8年の開発の末に実現!次世代の素材であるブリュード・プロテインを採用!
さて今回のヌプシですが、商品名の頭に見慣れない言葉がつけられているのをお気づきでしょうか。「【Brewed Protein】オービット ヌプシ ダウン ブーティ」……このブリュード・プロテインとは、国内発のバイオベンチャーであるスパイバー社が開発したサステナブル素材なんです。
スパイバー社は人工合成クモ糸素材「QMONOS®」で一躍有名になった企業です。今回のブリュード・プロテインも、同社のテクノロジーによって生まれた先進の人工タンパク質素材。植物由来の糖類を原材料に微生物の発酵プロセスによって生産されたもので、従来の動物由来、合成素材に代わるソリューションを提供し得る次世代の素材として期待されているとのこと。
ザ・ノース・フェイスは2015年からスパイバーと協力体制を構築しており、8年の歳月を経た今年、いよいよ商品化が実現しました。この「ヌプシブーティ」の他、「ヌプシジャケット」「バルトロライトジャケット」「マウンテンジャケット」「デナリジャケット」というブランドを代表するアイテムにブリュード・プロテインを採用。いずれのアイテム名にも「O(オービット)」のワードが付けられています。
今作のアッパーには、ブリュード・プロテイン60%、ウール25%、ナイロン15%を混紡した生地が使われています。見た目はウールの存在が効いているのか、わずかに起毛感があってナチュラルな雰囲気。触ってみると適度なハリがあり、アッパーに求められる頑丈さも感じました。
ブリュード・プロテインが配合されることによって果たされるのはサステナブルな生産プロセスの構築(ザ・ノース・フェースでは「リジェネラティブサークル」と提唱)であって、機能や見た目に大きな違いはもたらされません。しかし、「普通に使える」からこそ期待されている新素材。それをいち早く手にすることにはやっぱりうれしい気持ちに浸れますし、環境にいいことをしていると思うと、なんだか心までポカポカしてきます。
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編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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