モノ・トレンド雑誌売上No.1「MonoMax」の編集長・奥家が、今一番気になるモノやトレンドを紹介する連載企画。今回は、大人の男性であれば誰もが欲しくなるバブアーの名作ジャケット「ビューフォート」をチェックします!
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改良されたワックスコットンの出来に驚いた!
英国トラッドを代表するブランドといえば、バブアー。1894年にサウスシールズで創業し、現在までに5代の家族経営を続ける中で英国の伝統的なモノづくりを継承してきたブランドです。漁業や造船業が盛んな街であったことから、漁師や港湾従事者に向けて防寒性と防水性のあるワックスコットン製のウエアを開発していたのが原点。乗馬やハンティングなどカバー領域を広げ、英国民はもちろん英国王室まで愛用者を増やしていきました。
クラシックなワックスジャケットの一部は今もなお英国の工場において手作業で製造・修理されているという話で、“洋服”のルーツといえる西洋のファッションを味わうには最高のお手本なんですよね。
バブアー
ビューフォート
¥66,000(税込)
今回ご紹介する「ビューフォート」も、バブアーの原点であるワックスコットンを使用したクラシックな一着です。
現在にしては珍しい生地ですので、触れたこともない人も多いかも知れません。ワックスコットンという名称から想像できるように、ぎっちり織り込まれた100%コットン生地に、職人が丁寧にワックスを塗り込ませたものになります。このワックスが繊維や織り目に浸透することで隙間をふさぎ、防寒性や耐水性を高めるというわけです。これこそが、130年の歴史を感じさせる伝統の質感。実用性もすばらしいですし、化繊生地とは違う深みのある光沢感も魅力なんです。
ただ、以前のワックスジャケット愛用者からは「ちょっとにおうかも……」「触るとベタつく……」という意見もありました。かくいう私も、そう感じていたうちの一人。しかし現在はワックスの品質が改良されていて、嫌なにおいはありませんしベタつきもほとんど感じないレベルに進化しています。古くからのバブアーファンこそ、最新のワックスコットンの出来を味わってみてほしいですね。だいぶ印象が変わると思います。
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この記事を書いた人
編集長奥家慎二
2010年よりMonoMax編集部に所属し、2020年より現職。腕時計を中心に、ファッション、クルマ、アウトドア、家電、スポーツなどあらゆるジャンルを担当。モノの背景にあるストーリーや作り手のこだわりをこよなく愛する。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)には便利グッズ評論家として出演。『ZIP!』『午前0時の森』(ともに日本テレビ)にはモノのプロとして出演するなど、テレビ、雑誌、WEBなどメディアに多数出演中。
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