【ガイド02】実践! 新NISA転ばぬ先の杖
投資初心者が新NISAを始める際、つまずきそうなポイントがいくつかある。それらを先回りして解説!
① 投資にまわす金額の目安
給料の手取りから1~2割ぐらいを目標に
「つみたて投資枠」「成長投資枠」に限らず、新NISAでは、毎月決まった金額を積み立てる運用方法が人気。自動設定でき、忙しい人でも運用しやすいのがメリットだ。具体的な金額の目安は、「年齢や生活環境で違いはありますが、手取りの1~2割を目指すのがいいと思います」とのこと。「預貯金は、半年から1年の生活費は最低限確保。3~5年に使うのが決まっているお金(家の購入費、子どもの学費など)は預貯金や安全性の高い商品で確保。それ以外は投資にあててもいいかもしれません。ボーナス時期だけつみたて額を増やすのも一つの手ですね」(高山さん)
⇒ 手取り額の1~2割を投資にまわすことを目指す
⇒ 半年~1年の生活費を残し、それ以外は投資にまわすのもひとつの手
⇒ 3~5年以内にある程度まとまったお金を使う予定がある場合は預貯金や安全性の高い商品で確保
② 金融機関の選び方
金融機関に口座を開くそれが投資の第一歩
「新NISAに限らず、投資は金融機関に証券口座を開くことが必要だ。開設できる金融機関は❶ネット証券、❷店舗型証券、❸銀行があるが、おすすめは❶。「ネット証券は手数料が安い、商品数が多い、クレカつみたてができるなどのメリットがあります。証券口座を開設したら、続いてNISA口座を開きましょう」(高山さん)
③ つみたて投資枠? 成長投資枠? どっちがいい?
基本は「つみたて投資枠」だけでOK
「基本的には『つみたて投資枠』だけでOKです。非課税で運用できる限度額も、一般的な社会人なら十分な額だと思いますし、買える金融商品も国がスクリーニングした商品だけです。慣れてから『成長投資枠』を使ってもいいと思います」(高山さん)
④ どんな金融商品を選べばいい?
初心者はインデックス型かバランス型から始めよう
最後の手続きは、買い付ける金融商品を選ぶこと。金融商品の値動きによって資産が増減することになる。「基本は投資信託の商品が人気で、中でもインデックス型ファンドやバランス型ファンドが注目されています。一度投資先を決めたら、7~8年ぐらいは我慢する気持ちを持ち、値下がりは安く買えるチャンスと思いましょう」(高山さん)
1.<初心者向け> ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型) 国内債券・国内株式・先進国債券・先進国株式の4資産に25%ずつ投資する。国民年金を運用している独立行政法人と同じ運用スタイルで、比較的リスクを抑えられる。 ◉買い付けられる枠:つみたて投資枠、成長投資枠 |
2.<初心者向け> eMAXIS Slim バランス(8資産均等投資型) 国内・先進国・新興国の株式と債券、国内外の不動産の8つに均等に投資する。リスクを抑えつつ、やや値動きが活発な不動産を入れており、少し積極的に利益を狙う人向き。 ◉買い付けられる枠:つみたて投資枠、成長投資枠 |
3.<初心者向け> eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー) 日本を含む世界の先進国・新興国の株式で構成された「MSCI ACWI」という指標と連動を目指す。信託報酬(投資運用先へ支払う経費)が年0.05775%と安いのも魅力。 ◉買い付けられる枠:つみたて投資枠、成長投資枠 |
4.<中級者向け> ニッセイNASDAQ100 インデックスファンド アメリカの先進企業を組み入れるNASDAQ100指数と連動を目指す。高パフォーマンスで人気の指標に低コストで投資できる。反面、値動きの変動にも注意が必要となる。 ◉買い付けられる枠:成長投資枠 |
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Twitter:@kuunelu5963
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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