完全自動化を目指す次世代G-SHOCKは、電波×GPS×Bluetoothの最強3WAY! 「グラビティマスター GPW-2000」
今度発売されるG-SHOCK「グラビティマスター GPW-2000」には、カシオの技術の粋を集めた新世代モジュールが搭載されることになりました。その名も「Connected エンジン 3-way」。これにより、「グラビティマスター GPW-2000」はBluetooth搭載GPSハイブリッド電波ソーラーとなりました。ありがたい機能性がどんどん足されていった様がわかる寿限無のような名称ですが、実際にスゴイんです。
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3WAYで地球のどこにいても正しい時刻に!
・標準電波
世界6局の標準電波を受信し、時刻を自動修正。
・GPS衛星電波受信
GPS衛星から位置・時刻情報を取得し、現在時のタイムゾーンやサマータイムを自動解析し、正しい時刻を表示。日本の準天頂衛星「みちびき」にも対応。
・Bluetooth
1日4回、連携させたスマートフォンに自動接続して時刻で修正。
腕時計業界で注目されている3つの時刻補正機能をすべてまとめ、状況に応じて最適な方法を使い分ける3WAYを実現したのです。
「ここまでやる必要はあるの?」と疑問に思う人もいるかもしれません。本モジュール開発の背景のひとつは、時刻ルールの度重なる変更があります。
たとえばサマータイム。夏の間だけ時刻を1時間早く設定するという制度ですが、2016年にはトルコとアゼルバイジャン、ハイチがこれを廃止する一方、チリとトンガが実施しはじめました。また、ロシア、北朝鮮、チリ、ベネズエラ、カナダ、オーストラリアなどの国または一部では、2015年6月から16年6月にかけてタイムゾーンが変更されています。
サマータイムやタイムゾーンといった時刻ルールの変更は思っている以上に行われており、これらに「完全自動化」対応するには標準電波とGPSのハイブリッドだけでは足りず、インターネットとの連携が不可欠だったとのこと。
この3WAYにより、タイムゾーンが変更された国に渡航しても、サマータイムになっても、間違いなく自動で対応してくれるようになりました。
カシオはこれまでも完全自動化時計を目指してきました。
1974年には世界初の自動カレンダー腕時計「カシオトロン」を発表。2004年にはフルメタルケースに世界ではじめて電波ソーラーを搭載させた「オシアナス OCW-500」をリリース。これまた世界初となる、2014年発売の標準電波×GPSのハイブリッドモデル「G-SHOCK GPW-1000」も記憶に新しいところです。2017年1月のCESでは「CASIO CONNECTED -絶対制度の追求、その先へ-」をテーマに掲げ、インターネットとの融合を宣言していましたが、本作によってひとつの完成形を見せた形です。
ハード面もさらにタフに仕上がった!
「グラビティマスター」は、世界を縦横無尽に飛び回るパイロットのために作られたシリーズですから、頻繁な時刻切り替えのニーズに応えるべく、この次世代モジュールの初搭載モデルに選ばれました。
さらには本モジュールの特性を活かし、時刻や位置を記録できるフライトログ機能も備えました。出発地、経由地、目的地、帰還地などの移動履歴をスマホ画面で確認でき、旅の思い出を振り返れます。
ハード面では、衝撃・遠心重力・振動の3つの重力加速度に耐えるおなじみの「トリプルGレジスト」も健在ですが、新たにビスを使用しないバンド固定構造を開発し、振動による緩みの原因を排除しました。さらにJIS1種耐磁性能も獲得し、さらなるタフネスも手にしています。
どの角度からも見やすい立体ワイドフェイスや無反射コーティングを施したサファイアガラス、明るさの強いLEDライトによるスーパーイルミネーター、瞬時に世界標準時に設定できるUTCボタンなども採用。現役パイロットたちへのリサーチの結果として起用された、実用性あふれる仕様です。
今後、この新世代モジュールはG-SHOCKのみならず、オシアナスなどを含むカシオ製品に広がっていく予定とのこと。この3WAYが腕時計業界をどのように変えていくのかも楽しみですが、まずは新しいG-SHOCKの発売を待ちわびましょう。
カシオ計算機 お客様相談室
03-5334-4869
http://casio.jp/wat/
取材・文/横山博之
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