多くの会社や学校、ご家庭ではエアコンの設定温度の目安として28℃に設定しているのではないでしょうか。しかし、真夏にはあまり涼しくならず、「こっそり設定を下げちゃおうかな」と考えることも……。しかし自宅の場合、電気代も無視できず、節約と快適さのバランスに悩む方も多いはず。
そこで今回は電気代をできるだけ節約しながら、効率的にエアコンを使う方法について、節約アドバイザーの和田由貴さんに聞きました。
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「自宅のエアコン暖房は大丈夫?」節約のプロ提案“やって損なし”チェックポイント、ドン・キホーテ“1台3役商品”の意外な弱点 ほか【家電の人気記事ランキングベスト3】(2024年10月版)
教えてくれたのはこの方!
和田由貴さん
消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、幅広く暮らしや家事の専門家として多方面で活動。私生活では2人の子を持つ母で現役の節約主婦でもあり、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。「節約は、無理をしないで楽しく!」がモットーで、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。
1.「エアコンの設定温度は28℃」は間違い
会社で夏に冷房をつける際、「エアコンの設定温度は28℃」とルール化しているところも多いのでは?いまや日本全国で「エアコンの設定温度は28℃を推奨」が常識となりつつありますが、実はこれは間違いなのだそう。
「環境省が28℃を推奨しているのは事実ですが、これは設定温度の推奨ではなく室温の目安です。なぜ28℃と言われているかといえば、熱中症のリスクが29℃以上・湿度が65%以上で高まるため。設定温度を28℃にしても、エアコンの種類によって冷やす力は異なりますから、実際の室温が29℃以上になっていては意味がありません」(和田さん)
そのため室温計を部屋に置き、実際の温度を確認しながら設定温度を変えてコントロールすることが必要です。
「人間が暑さや寒さを感じる時には温度だけでなく湿度など他の要素も関係します。先ほどお伝えしたように湿度が65%以上でも熱中症のリスクは高まります。部屋が乾燥していれば涼しく感じるし、加湿をすると暖かく感じるというのはイメージできますよね。なので湿度と温度が両方見れるものがあると良いです。100円ショップでも売られていますよ」(和田さん)
100円のものでも温度と湿度は正確に測ることができるそうですが、ポイントは置く場所。
「熱の影響を受けやすい窓の近くや、エアコン・暖房器具の風が直接当たる場所に置くと温度や湿度の数値が大きくブレてしまい、正しく測れません。できるだけ部屋の中心部分で人の目線~腰ぐらいの高さの場所に置きましょう。ダイニングテーブルの上やキッチンの柱などがおすすめです」(和田さん)
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Twitter:@KA_HO_MA
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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