「無印良品の大ヒット神3」超人気収納シリーズ、人をダメにするソファ……無印良品の超ロングセラーが愛され続ける理由

「消費者の声から生まれた通称“人をダメにするソファ”」体にフィットするソファ

無印良品から数多くのヒット商品が生まれている背景には、消費者の声を聞くという姿勢がある。2001年には、消費者と一緒に理想のモノづくりをする「モノづくり家具・家電」プロジェクトがスタートしている。そのひとつが「体にフィットするソファ」だ。すわる生活をテーマに募集したアイデアやアンケートから基本のコンセプトが生まれ、できあがったサンプルを消費者が試す機会も設けられた。こうして消費者の声を反映させ、2002年に発売した「体にフィットするソファ」は、ゆったりと体を預けて包み込まれるような感覚がうけて、発売当初から順調な売れ行きだったという。

その人気を爆発的に後押ししたのがネットでの評判だった。2013年に一般のブロガーが“ 人をダメにするソファ”としてイラスト化して紹介したのだ。これがネットで話題になり、再ブレイク！ これまでに200万台超を販売するほどの大ヒットアイテムとなった。

その気持ちのいい座り心地がフィーチャーされがちだが、使いやすい工夫も見逃せない。例えば、カバーが用意されている点。洗ってメンテナンスがしやすいだけでなく、インテリアのイメージチェンジも容易にできるのがいい。また、へたってきても補充用クッションで中身を追加できるから長く使えるのも嬉しいポイントだ。

2023年には、一人でも二人でもゆったりくつろげる長方形タイプが新たにラインナップした。縦置き、横置きで使うシーンを選べ、思いのままの姿勢でくつろげて、こちらも早々にヒットの予感がしている。