「YouTuberカップ麺が爆誕中」ヒカキン、リュウジ…本当にうまいのか?ベスト3選を即席麺マニアが徹底分析【1位は麺とスープの相性が完璧な一杯】
執筆者: 食文化研究家/大和イチロウ
第2位 料理研究家リュウジさんのバズレシピをカップ麺で完全再現!
サンヨー食品
「サッポロ一番 料理研究家リュウジ監修 至高の醤油ラーメン」
¥278(税抜)447kcal
料理研究家として大人気YouTuberリュウジさん。そのリュウジさんのYouTube動画「至高シリーズ」の240万回以上再生されたバズレシピをカップ麺化。イトーヨーカドー限定商品として登場。ただ醤油ラーメンという分野は地域によって醤油の味が細かく分かれている特性上、意外に大変難しいカテゴリーでもあります。
麺は油揚げめんでネギとキクラゲ、最近流行している背脂(加工品)をふんだんに使用。チャーシューは原価ががなり高く、販売価格を一気に押し上げるので中途半端なものを使うなら背脂で……は想像に難くないです。ただキクラゲはアクセントとして価格が高くてもチョイスしたのはグッドチョイス。(上から目線でごめんなさい)
山形「鳥中華」のような和だしめんつゆのような甘みをベースに感じます。近年若年層には「甘味」=「おいしさ」の方程式が成立しているので、最近の傾向としてうなずけます。本編動画では豚バラの煮汁+ラード+チャーシューのつけ汁とポークの旨みを最大限引き出しているレシピですが、カップ麺では背脂がその仕事を請け負っています。ただ年齢のせいかちょっと油の量が多いかな……。
麺ですが、動画では菊水の北海道発札幌生ラーメンを使用。こちらはカンスイが少なめの麺の密度バランスの良い熟成ちぢれ生麺です。サンヨー食品の中では最近リリースしている麺の密度が高いものを使用していますが、菊水のものと比較すれば、もう少し麺の密度が高い方がスープがより生きた気がします。(コシとのバランスが難しくはなるのですが……)
「サッポロ一番 料理研究家リュウジ監修 至高の醤油ラーメン」の評価
【計18/25点】
麺・・・・・・・★★★☆☆
具・・・・・・・★★★★☆
スープ・・・・・★★★★☆
作りやすさ・・・★★★☆☆
コスパ・・・・・★★★★☆
【総評】
「邪道にして至高。」とパッケージには書いてありますが、邪道ではない素直な表現をされておりました。第二弾ではぜひ更なる高みの塩ラーメンにチャレンジしていただきたいと個人的には思います。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Twitter:@yamato160
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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