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「大相撲秋場所が10倍面白くなる」技以外の決まり方も5種ある?実況40年の元NHK藤井康生アナが“奥深すぎる決まり手ベスト5”を徹底解説/『MonoMaxお相撲同好会』
執筆者: MonoMaxお相撲同好会
大相撲をこよなく愛する編集部スタッフたちが、さまざまな角度から大相撲の魅力をお伝えする連載「MonoMaxお相撲同好会」。
今回は、NHKのアナウンサーとして38年、ABEMAで2年半、合計40年以上、大相撲中継で実況を務めている藤井康生さんが登場! 力士たちが土俵で繰り出す技の知識と、覚えておくと大相撲がより楽しめる、代表的な決まり手について解説していただきました。
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藤井康生さん
1957年生まれ、岡山県出身。1979年にNHKに入局。スポーツ担当アナウンサーとして、特に大相撲の実況を数多く担当する。2022年にNHKを定年退職し、フリーアナウンサーへ。ABEMAの大相撲中継で実況を担当するほか、自身のYouTubeチャンネルなどで相撲の魅力を伝える。大阪学院大学特任教授。
X:@fujii_ucchari
YouTube:藤井康生のうっちゃり大相撲
決まり手は全82種類! 技以外の決まり方も
お相撲同好会 そもそも、決まり手(技)はどれくらいあるのでしょう?
藤井 82手あります。
お相撲同好会 よく言われる四十八手(相撲の技を総称するときの呼び方。もともと48手だったかは定かではない)じゃないんですね!
藤井 1955年に日本相撲協会が68手と決めて、1960年に2つ増えて70手になりました。その後、2001年に決まり手を82手にしたんです。もう引退されましたが、大山親方(元前頭2枚目 大飛)という方が決まり手係(場所中に、取り組みの決まり手を判定する)を務めていらっしゃったのですが、とても技に詳しい方だったんです。この大山親方が「もっと決まり手を増やしたほうが、より具体的な決まり手を発表できる」と協会に提案して、82手になったんです。
お相撲同好会 一度に12種類も増えたのですね。
藤井 それに加えて、決まり手以外の決まり方も5種類あるんです。相手の一方的なミスによって勝負がつく決まり方ですね。この5種類の決まり方は技ではなく勝負結果であって、決まり手とは違うものとされています。
お相撲同好会 どんな決まり方があるのでしょう?
藤井 勇み足、腰砕け、つき手、つきひざ、踏み出しの5つです。以前は勇み足と腰砕けの2つだけでしたが、決まり手を82手に増やしたときに、3つ加えたんです。これも大山親方のアイデアですね。
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