3. カウンターでのマナー・食べ方の注意点とは
カウンターは寿司職人の仕事ぶりが見えると同時に、自分の姿も見られている。寿司屋のカウンターで特にNGなのはどのような振舞いなのだろうか。寿司リーマンさんは「基本的には『これをやっておけばいい』みたいなものではなく、その場その場での判断が求められます。もちろん、覚えておきたいマナーや経験によるものもありますが、まずは相手を思いやる心遣いが前提です」としつつ、カウンターで最低限覚えておきたいマナーを3つ教えてくれた。
「多くの寿司店ではドレスコードがありません。よほど露出度が高いとかでなければ好きな格好で訪れて問題ありません。しかし、手元にじゃらじゃらとアクセサリーを付けるのは避けた方が良いですね」(寿司リーマンさん)
その理由は、「カウンターはこだわりの木でつくられた神聖なものであることが多いから」。手元に過剰な装飾が多いと、カウンターを傷つけてしまう。もちろん、スマホや時計などを無造作に置くのもマナー違反だ。近年ではSNSに高級時計と寿司をセットにした写真を載せる人などもいるようだが、あまり好ましくはないそうだ。写真撮影をすること自体はどうだろうか?
「先ほどお伝えしたように、寿司は提供されたらすぐに食べるのが鉄則です。でもせっかく訪れたのだから写真を撮りたいと思うこともありますよね。その場合は黙って撮るのではなく、必ずお店の方に『写真を撮っても良いですか』と聞きましょう。最近では写真撮影NGの店は少なく、事前に食べログなどの口コミサイトを見ればある程度は分かるものですが、それでもその場で必ず確認するのがマナーです」(寿司リーマンさん)
確かに一言声をかけてから撮影するのと無言で撮影するのではかなり印象も異なる。
「また、お寿司はできれば手で食べるのがおすすめです。寿司は五感で楽しむものですから、箸で食べると『触感』が損なわれてしまいます。温かいな、とか滑りそうなぐらい脂が乗ってるな、とか崩れそうなぐらいシャリの握りが柔らかいな、とか。1個1個のネタに想いやストーリーがあるものなので、食べながら寿司職人さんに聞いてみるのも良いですね」
どのマナーも寿司職人さんへのリスペクトの気持ちがあればやろうとは思わないはず。基本的なNG行為は避けつつ、周囲の人を思いやる気持ちを忘れないことが大前提だ。
寿司リーマン
寿司を愛してやまない32歳ビジネスパーソン。株式会社SUMESHI代表。月給の7割を寿司に投資し、現在1,000日以上連続で寿司を食す生活を送る。その累計は30000カンにおよぶ。早稲田大学を卒業後、株式会社リクルートキャリア(現・リクルート)にて勤務。25歳のとき、石川県の名店「太平寿し」を訪れたことをきっかけに寿司に魅了される。2020年に 「寿司リーマン」として、Instagramで食べ歩きの発信を開始。全国のオススメ店を紹介するYouTubeも運営し、寿司に特化したSNSは総フォロワー17万人を誇る。現在は、株式会社 SUMESHIを設立し、起業。寿司の可能性に着目した事業を複数展開している。
文・撮影/松本果歩
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ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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