ホンダ車に付いている“三角印”の意味
そして、ホンダ車だけに付いているのが三角印で、一見すると意味はまったくわからない。線のように位置決めかと思いきや、なんと安全運転に関係している。
その効果とは車幅感覚の向上で、狭い路地などでボディサイドをこすったりするのを防ぐのに効果を発揮する。ポイントは三角印を目線のあたりに付けることで、その結果、視線の乱れが抑えられて、車幅がつかみやすくなるという。
ホンダによれば、車幅感覚をつかむのが上手・下手は視線の移動にあって、上手な人は左右水平に動いて、下手な人は上下左右に乱れるという特徴があるため、三角印で乱れを抑えている。小さな印でそんな効果があるのかと思ったりするもするが、実地の試験では車幅感覚の向上が見られたという。意識しないでも運転がうまくなるというのは、とてもありがたいこと。日本人らしい細かい工夫と言っていいだろう。
文・撮影/近藤暁史
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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