ウエア開発とプロジェクトを成功へと導いた近藤謙司さんへインタビュー
株式会社アドベンチャーガイズ 代表取締役、株式会社ダイナウォール代表取締役
近藤謙司さん
国際山岳ガイドとして、一般の人々を極限の自然へ案内する事に喜びを感じ、夢を実現化させる登頂請負人。
9月3日にはエベレスト遠征試写・報告会が開かれ、その会場で公募隊をエベレストの山頂へ導き、ウエア開発にも携わった近藤謙司さんにお話を伺いました。
--2013年にコロンビアとタッグを組んでエベレスト登頂用のウエアを製作されましたが、今作と前作で大きく変わったところはありますか?
「変わったとことが実はほぼないんです。というのは、前回のウエアが完成形に近かったから。一番変わったところといえば、オムニヒートインフィニティに変わってさらに保温性が増したとこ
--デザインへのこだわりなどがあれば教えて下さい。
「デザインについては、前回の登頂で気になったところをいくつか変更しました。といっても大きな変更ではないですが、フードのフラップの形状を変更し強風時でもバタつきを抑えるフックの装着。その他ではウォッチホール(左手袖)を作りました。時計についてはウエアの上から装着する人もいますが、私は血中酸素濃度などを計るために直接肌につけているためです。それにガイドとして、酸素ボンベの残りや行動時間をつねにチェックする立場にあり、時計を頻繁にみる必要があるためウォッチホールが役立つんです」
「また内ポケットについては、ナルゲンボトルを左右あわせて1ℓ入るくらいのサイズを用意しました。極寒ではありますが、呼吸の回数が通常の3~5倍まで増える高地では呼気から蒸発する分、また高地順応で失われた水分を補給する点からも、水が凍らないように内ポケットに入れられていつでも飲めるように持ち運べるのは重要なんです」
「また私の個人的な思い入れでセパレートタイプを採用しているのもこのウエアの特徴です。一般的に、高所登山ウエアのウエアではワンピースが多いのですが、セパレートだと上だけを脱いでなど温度調節がしやすいんです。50日にもわたる遠征なので、快適性も重要視しています。セパレートなので、上下のウエアが重なる部分の羽毛量、特にパンツのほうは減らして着心地のよさにはこだわりました」
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