超個性的なデザインは街中でも注目の的に!
戦後イタリアで大衆車の普及を目指して開発され、1955年に登場したのがフィアット600、セイチェントだ。弟分のフィアット500がミニマムなサイズと走りなのに対して、こちらは大人4人がゆったり乗れて、楽に移動することができた。ちなみに最初のフィアット500が登場したのはフィアット600より後となる。
ここのところ、フィアットのコンパクトカーというとチンクエチェントばかりを目にしていたことも関係しているのか、サイズ感としてはかなり大きく感じる。SUVテイストも持ち合わせるのでなおさらだ。ただ、それはあくまでも印象で、スペックを見ると全幅は1,700mmを超えるもののほぼ5ナンバーサイズで、日本車ではヤリスクロスと同等。扱いやすいちょうどいいサイズである。
なんと言っても魅力はフロントマスク。オリジナルのフィアット600だけでなく、先行の500eからもモチーフを得ている。印象として巨大な500eと言ってよく、どこかガチャピンテイストもあって、文句なしに超個性的。ひとによっては可愛いとは思わないと言うが、ほかのどこにもないフロントのデザイン。撮影中はやたらと注目された。
実用車&コンパクトカーとはいえ、各部をしっかりとデザインするのはフィアットの伝統。600eも例外ではなく、ホイールはEV感をうまく表現した未来感あふれるデザインだ。
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この記事を書いた人
ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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