本誌の人気長寿連載「BEAMS特撮部」。セレクトショップ「BEAMS」の特撮好きスタッフによって結成されたBEAMS特撮部が、毎回特撮に関わる様々な人・現場に取材を行っています。
今回は『仮面ライダーガヴ』に、辛木田絆斗/仮面ライダーヴァレン役で出演中の日野友輔さんが登場! 役作りで気をつけたことや、初変身の感想などを聞きました!
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孤独さを実際に体感するため、ある工夫をしました
久芳 絆斗を演じるにあたって気をつけたことはありますか?
日野 台本をいただいたらザッと目を通して、「この部分は(絆斗が)知っているはずがないな」と思うところは読み込まないようにするという工夫をしていました。絆斗は、視聴者の方と同じ目線か、または1テンポ遅れてグラニュートや仮面ライダーガヴの情報を知るという感じなので、台本を読み込むと情報を知りすぎることになってしまうと思ったんです。なので、絆斗と関係ないシーンは、あまり目を通さないようにしました。
久芳 なかなか難しい役ですね。
日野 そうですね。ある監督から教えていただいたのですが、いわゆる2号ライダーの重要な役割のひとつは「主役と違う方向を提示することだ」と。「観ている側も主役のほうが正しいとわかっているけれど、2号の考えにも根拠があって、『もしかしたらこっちが正しいのかな?』と、どれだけ視聴者の方に思わせられるかが大切なんだ」と。なので、どうやったら視聴者の方々を絆斗の側に惹きこめるかは、演じるときに意識したポイントです。
久芳 何か役の参考にしましたか?
日野 役作りをするときは、自分の引き出しから引っ張り出すことが多いです。それを踏まえて、役と自分のギャップを想像力で埋めていくのですが、今回はよりリアルさを意識して、母親に会わないようにしました。絆斗は幼い頃に母親を失っているのですが、僕の母親は心配性でよく連絡をしてくるタイプなんです。たまに「うるさいな」と思ってしまうくらい(笑)。だから、母親がいない孤独感を感じるために「1年間会わないし、連絡をしないでほしい」と伝えました。
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この記事を書いた人
ライター金山 靖
文房具、家電、インテリア、雑貨などライフスタイル系グッズに精通。商品の企画開発担当者をはじめ、タレントや文化人などへのインタビュー経験も豊富。カップ麺やお菓子などグルメ全般にも造詣が深い。
Twitter:@kuunelu5963
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