日本製で高品質なカスタムオーダー腕時計ブランドであるKnotは、今年で誕生10周年を迎えることに。現在はどのようなアイテムやサービスを展開しているのか? 7つのキーワードをもとにKnotの魅力をひもときます!
CONTENTS
- 本誌編集長・奥家慎二はこう断言!「誕生した当時から素晴らしいブランドだと感動していました!」
- 【Keyword 1】その数は10万通り以上! 時計の概念を覆した“ハイレベルのカスタマイズ”
- 【Keyword 2】クォーツ、ソーラー、機械式、ハイブリッド……豊富に揃う“ウォッチ”
- 【Keyword 3】高級ブランドしか実現できない“高い技術力” を自分の腕元に!
- 【Keyword 4】確かな品質で日本のモノづくりを堪能できる“MUSUBUプロジェクト”
- 【Keyword 5】世界屈指の目利きに認められた“コストパフォーマンスの高さ”
- 【Keyword 6】日本の匠の技が光る10年間の集大成“10周年記念モデル”
- 【Keyword 7】独立時計師とのコラボ、ヒコ・みづのとの施策など時計界の未来を牽引する“独自の取り組み”
本誌編集長・奥家慎二はこう断言!「誕生した当時から素晴らしいブランドだと感動していました!」
奥家「2014年に誕生したKnotは、ローンチイベントのときから参加させてもらってきました。腕時計を自分好みの1本に仕上げられて、個性を発揮できる……『こんな素晴らしいブランドがあるのか!』と感動したのを今でも覚えています。どれも妥協のない作りで、それでいて購入しやすい価格設定であることもカスタムの魅力を広げていて、実践できているのは本当にすごいこと。これだけのことをこの価格でやってしまうと、正直ほかのメーカーはたまったもんじゃないと思います(笑)。さらに、メイド・イン・ジャパンにこだわる姿勢にも非常に共感しています。『初めて買った時計がKnotだった』という人は、本当に幸せだと思います。今回は10周年を記念した企画を実施しましたが、20周年を迎える日が来るのを、今から楽しみにしています!」
【Keyword 1】その数は10万通り以上! 時計の概念を覆した“ハイレベルのカスタマイズ”
今やカスタム性を売りにする時計も少なくありませんが、その流れをいち早く開拓したのがKnot。「時計は時を知るだけのものではなく、腕もとを彩るリストウェア」だという考えのもと、デビュー以来カスタム可能なウォッチブランドとしてオンリーワンな地位を築き上げてきました。
バリエーションは年を追うごとに拡大し続けており、核心部分である「時計」、多彩な色柄で装いを飾る「ストラップ」、仕様もさまざまな「バックル」による組み合わせを計算すると、その数はゆうに10万を超えることに。その中から自由に選べるというのだから、実質“自分だけの時計”を作れてしまうといえるわけです。
全国各地に、カスタムオーダーをリアルに体験できるギャラリーショップをオープン。数多くのパーツが展示されていて、時計やストラップの組み合わせをその場で試してみることができます。
【Keyword 2】クォーツ、ソーラー、機械式、ハイブリッド……豊富に揃う“ウォッチ”
やはり肝心なのが、製品としての“顔”である時計そのもの。そのバリエーションも実に豊富です。デザインはクラシックからモダンまで、ケースはラウンドもスクエアも、機能はクォーツや機械式、さらにはソーラーと、まさになんでもござれ状態。どんな装いにも合わせやすいシンプル顔からこだわりたっぷりなクセ強顔まで、スタイルも幅広いんです。それだけの種類を揃えているからこそカスタムオーダーの広大な世界を作り上げていられるし、老若男女やビギナーから玄人まで、あらゆる垣根を超えて愛されている理由でもあります。
シンプル・スリム・コンパクトを極めたブランドの代表作
スモールセコンド CS-36
¥18,700(税込)
ケース径36mm、3気圧防水、クォーツ
シンプルなダイヤルデザインに、薄型ケースをあわせた代表モデル。どんなシーンにも合わせやすい。
クラシックなオープンハートの機械式時計
メカニカルオープンハート CAP-38
¥38,500(税込)
ケース径38mm、5気圧防水、機械式
心臓部であるテンプの動きを見ることができるオープンハートモデル。機械式としてはスリムなケースを採用。
ケース厚がたった6mmの新世代ソーラー
シンソーラー STS-38
¥26,400(税込)
ケース径38mm、3気圧防水、クォーツ
ケース厚6mmの、Knot史上最薄・最軽量の新世代ソーラーウォッチ。着用していることを忘れてしまうほど。
月の満ち欠けを表す伝統のムーンフェイズ機構搭載
クラシックムーンフェイズ CMP-38
¥25,850(税込)
ケース径38mm、3気圧防水、クォーツ
ディスクの回転により満月や三日月などの「月相」を知ることができるムーンフェイズモデル。
【Keyword 3】高級ブランドしか実現できない“高い技術力” を自分の腕元に!
リストウェアとしての世界を広げたいからといって、ただ見た目を変えようとしているわけではありません。日本発の時計メーカーとして、そのクオリティにも飽くなき探究心を向けているんです。
プレミアムオートマティッククロノグラフ ATC-40SVWH
¥148,500(税込)
ケース径40mm、10気圧防水、機械式
たとえばKnotのプレミアムシリーズでは、日本で製造された高精度のハイビートムーブメント、国内最高峰の機械式時計も採用する高度な金属加工技術から生み出されるケース、国内ではほとんど行われなくなった文字盤製造など、日本が誇る高度な技術を数多く注入。高級ブランドに比肩する品質を実現しています。
MADE IN JAPANの誇りが宿る極上の仕上がり!
1時間に28,800回というハイビートの日本製ムーブメントを搭載。複雑な機構を薄い筐体のなかに収め、正確な時を刻み続けます。
エッジの立った歪みのない美しい面を作り出すケース仕上げの下地処理「ザラツ研磨」を採用。扱える職人は非常に少ないという。
時を知るという時計の本質を追求した、潔いまでに端正なフェイスデザイン。多針ながら各数値を読み取りやすく、気品が漂っています。
無反射コーティングを施したサファイアガラスを採用。文字盤の視認性を高めつつ、塗装材によるガラスの変色を最小限に抑えています。
【Keyword 4】確かな品質で日本のモノづくりを堪能できる“MUSUBUプロジェクト”
カスタムオーダーの選択肢として用意されているストラップ。ただ見栄えのバリエーションを広げるだけでなく、そこに“日本独自のクラフトマンシップとの出会い”を広げようという取り組みを実践しているのもKnotの魅力です。日本各地に息づくモノづくりの伝統を世界へ伝えるために「MUSUBUプロジェクト」を実施。それまで時計のストラップ製造とは縁のなかった匠たちと手を結び、卓越した技術や表現力を駆使したオリジナルストラップを開発してきました。そのパートナーは年々拡大し続けています。
創業140年以上の歴史を持ち素材開発にも注力する染色加工会社
セイショク株式会社(岡山県岡山市)
岡山 セイショク NUNOUS トラディショナルシェイプストラップ S18-TSN-GN
¥5,500(税込)
規格外品の布をアップサイクルした次世代素材「NUNOUS」。自然の木目のようで、一つとして同じものはない模様が浮かび上がります。
ジャカード織りで知られる皇室御用達の老舗の傘屋
株式会社槙田商店(山梨県 西桂町)
槙田 トラディショナル シェイプ S18-TM-BU
¥6,050(税込)
ジャカード織りで槙田商店のオリジナル傘でも使われているトンボ柄を採用。前にしか向かない“勝ち虫”は古くから縁起担ぎで用いられてきたものです。
国内パティーナ染色の第一人者が率いるスペシャリスト集団
Fg-trente(東京都世田谷区)
パティーナ仕上げ クロコダイルストラップ S18-SFC-PBL
¥24,750(税込)
クロコダイルレザーを素材に、色を幾重にも重ねて色彩を表現する伝統的な革の染色技法「パティーナ仕上げ」を手作業で施しました。
中身の品質にも重点を置く「姫路レザー」の新進気鋭タンナー
キモト・レザーワークス株式会社(兵庫県たつの市)
姫路セミグレインストラップ S18-TH-GN
¥4,950(税込)
薄手で弾力性に富む乳牛の皮を使用し、腕馴染みのいい姫路レザーを採用。表面に型押しを施し、上品な印象に仕上げています。
伝統の地・京都にて絹を使った組紐にこだわり続ける工房
有限会社昇苑くみひも(京都府宇治市)
京都昇苑シルク くみひもストラップ S18-AK-1805
¥6,050(税込)
「綾」と呼ばれるストライプの縦模様をデザインに取り入れた「綾高麗」を採用。なめらかなシルク素材は通気性や肌触りが良好です。
伝統工芸士の資格保持者が生み出す歴史的な甲州印伝
有限会社印傳の山本(山梨県甲府市)
印伝の山本 テーパードシェイプストラップ S18-TYI-RD
¥7,150(税込)
キメが細かく柔らかい小鹿の革をなめした後に染色し、手彫りの型紙を用いて漆で模様を描いたもの。印伝ならではの立体柄が特徴です。
ベジタブルタンニンにこだわり続ける希少なタンナー
栃木レザー株式会社(栃木県栃木市)
トラディショナルシェイプ S18-TT-DB
¥4,950(税込)
昔ながらのピット槽を活用し、天然由来のベジタブルタンニンで仕上げた「ヴォーノアニリン」レザー。フォーマルスタイルにも合います。
畳のフチを彩る「畳縁」シェア日本一に君臨
髙田織物株式会社(岡山県倉敷市)
岡山 髙田織物 畳縁 ストレートシェイプストラップ S18-STT-NVOK
¥5,500(税込)
畳縁に使われる織物としてスタンダードな、倉敷美観地区の武家屋敷に多くみられる「なまこ壁」をなぞらえた格子柄を採用。
世界が認める「カイハラ」のジャパンデニム
カイハラ株式会社(広島県福山市)
カイハラデニム ストレイトシェイプストラップ S18-SKD-IBBR
¥6,050(税込)
セルビッジ専門の職人が織り込んだカイハラデニム。秘伝の染料でインディゴブルーを表現し、美しいエイジングを生み出します。
世界一丈夫な帆布を織り続ける国内シェアNo.1の老舗帆布工房
株式会社タケヤリ(岡山県倉敷市)
岡山タケヤリ帆布 ストレートシェイプストラップ S18-STH-MYEBR
¥5,500(税込)
耐久性と柔軟性から選び抜いた8号生地を採用。平織とよばれる最もシンプルな織り方で、丈夫で摩耗に強い帆布に仕上げました。
※なお、すべてバックルは別売¥550です。
【Keyword 5】世界屈指の目利きに認められた“コストパフォーマンスの高さ”
MUSUBUプロジェクトがそうであるように、生産・製造現場まで直接出向いて製品開発を行っているのがKnotの強さ。いわゆるDtoC(ダイレクト トゥ カスタマー)方式で、中間業者の介入を極力省略することで余計なコストが発生してしまう事態を排除し、それによって消費者に向けてリーズナブルな価格を提供できるようにしているんです。実は日本が世界に誇る経営者などにもKnotの愛用者は多く、日頃コストパフォーマンスに厳しい視線を注いでいる人もKnotの優秀性に一目置いているよう。ひとえに、Knotに携わる人々の情熱がもたらした結果です。
【Keyword 6】日本の匠の技が光る10年間の集大成“10周年記念モデル”
Knot誕生10周年を記念し、高性能なオートマティッククロノグラフとブランドを代表するクラシックシリーズから特別なモデルが登場します。
螺鈿細工によって導き出された日本発の新ラグスポ
左)10周年記念 オートマティッククロノグラフ 螺鈿 ATC-40SVBKSV-JR ¥200,000(税込/予価)
右)10周年記念 オートマティッククロノグラフ 螺鈿 ATC-40SVWHBK-JR ¥200,000(税込/予価)
ケース径40mm、10気圧防水、機械式
虹色のように美しく複雑な色合いを見せる螺鈿は、会津塗蒔絵師が手掛けたもの。貝の内側の輝く部分を取り出し、漆の表面に散りばめています。スポーティなクロノグラフの中に高級な装飾が施され、新しいラグスポ像を提案。
中央ポリッシュ駒にブラックIPを施した、限定モデルならではのバイカラーブレスがセットになっています。(単体での販売はありません)
プラチナ箔が見せる圧倒的な気品とオーソリティー
左)10周年記念 クラシックスモールセコンド プラチナ箔 CS-36SVPT
¥24,750(税込/時計本体)
右)10周年記念 クラシックスモールセコンド プラチナ箔 CC-39SVPT
¥31,900(税込/時計本体)
ケース径36mm(左)、39mm(右)、3気圧防水、クォーツ
伝統工芸である金沢金箔の第一人者、箔一の熟練職人によってプラチナ箔を施した文字盤を採用しました。自然な陰影が生まれ、いっそうの高級感を醸成。もともとミニマムなデザインをしていたフェイスに極上の気品が宿り、いっそう洗練されたスタイルを見せつけます。
時計購入者には、輝きが増す平目仕様&プラチナIPという特別なメッシュストラップを進呈。(数量限定で単体での販売はありません)
どちらにも日本の匠の優れた技が宿っており、10周年にふさわしいモデル。11月発売予定で、完売に至る前にチェックしておいてください。
【Keyword 7】独立時計師とのコラボ、ヒコ・みづのとの施策など時計界の未来を牽引する“独自の取り組み”
「メイド イン ジャパンの品質とデザインに優れたリストウェアで日本と世界を結ぶ」を企業ミッションに掲げるKnotは、時計産業全体を盛り上げるための活動にも積極的で、企業責任を果たそうという姿勢を示し続けています。
時計の修理製造技術を学べる「ヒコ・みづのジュエリーカレッジ」とは産学連携プロジェクトを実施して、日本の時計製造業の未来を担う若者たちに活躍の場を提供。文字盤意匠コンテストを実施し、優秀作品は製品化したうえでMakuake限定アイテムとして販売されました。
また日本人3人目の独立時計師アカデミー会員となった牧原大造氏とコラボ。氏がデザインモチーフとする「桜」型のオープンハートを用いた2型を開発、Makuakeにて目標金額300万円を超える支援を獲得しました。
この10年で数多くの功績を残してきたKnot。次の10年にも期待です!
Maker's Watch Knot
0800-555-7010
公式webサイトはコチラ
文/横山博之 撮影/村本祥一(BYTHEWAY)
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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