「本当においしかった即席麺」マニアが2024年を総括!年間ベスト“インスタントラーメン”トップ5【2位は懐かしのカレーラーメン、1位は究極のカップ麺】
執筆者: 食文化研究家/大和イチロウ
【2024年年間ベスト第4位】「SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり」(日清食品)
日清食品
「SUSURUも唸る背脂チャッチャ系 東京環七ラーメンじょっぱり」
¥278(税抜)447kcal
動画再生回数9.5億回と大人気のラーメンYouTuber・SUSURUくんですが、そのユニークなおしゃべりと的確なコメント、そしてその食べっぷりに一般人のみならず芸能人にもファンが多数存在。2021年と2023年にもSUSURUくんが今までに食べ歩いたラーメンから「カップ麺で食べたいラーメン」として商品化。今作が第3弾ということで更なるブラッシュアップが期待できます。
SUSURUくんが「ラーメン好きにとってのガソリン」と例える「背脂」ですが、ここのじょっぱりさんは環七の伝説「土佐っこラーメン」のお弟子さんがされております。じょっぱりとは津軽弁で「頑固者」を意味するそうで、それがラーメンに生かされており、「カップ麺で食べたいラーメン」としてSUSURUくんがカップ麺化に尽力しました。(ちなみにSUSURUくんも青森出身)
店舗では大量の背脂が特徴の豚骨醤油ラーメンですが、背脂は控えめの再現となります。ただスープの表面に浮かんでいる豚脂と背脂がいい仕事をしており、私的にはちょうど良い塩梅でした。特に力強い醤油の芯をしっかりと感じられる芳醇な香りを楽しみながら麺をすすれたのは麺とスープの相性が完璧だったからです。
麺はストレートノンフライ麺で低加水麺のコシと弾力ある食感を再現。これはフライ麺では難しいところで、かなり忠実な再現にこだわったチョイスだったと思われます。ここまで麺とスープにこだわりを持つと、中の人的には予算が心配になります。また他のカップ麺にも言えることですが「300円の壁」をかなり意識しているので、予算内でここまで到達したのは努力の賜物に他なりません。
全体的に力強さを感じる一杯でした。今原材料が爆上がりしている中でこの予算で収めるのは非常に大変だったと思います。第4弾はどこをチョイスするのか今から楽しみです。
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この記事を書いた人
食文化研究家大和イチロウ
趣味として、時にはカップ麺や袋麺の監修を手がける“中の人”として、日々インスタントラーメンにまみれているラーメンマニア。即席麺「一日一麺」を掲げ、36年で25,000食を実食。その足と舌で日本全国から集めた絶品のご当地袋麺を取り扱う専門店・やかん亭代表。
Instagram:@yamato160
Website:https://yakantei.com/
お問い合わせ:info@yakantei.com
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