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「合格=サクラサクの起源は?」ツガルカイキョウ ナミタカシ…ほか 大学ごとに異なる“おもしろ合格電報”の表現とは?大学ジャーナリストが解説

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合格電報は廃れていったが『サクラサク』は社会に定着

電報イメージ1980年代までは需要があった電報。ピークだった1963年には全国で9500万通あり、そのうち一定数が合格電報だった、と言われているのだそう。しかし、1984年に郵政省が開始した電子郵便(レタックス)を1980年代後半から大学が取り入れるようになると、「合格電報」の文化は衰退していきました。

「電子郵便(レタックス)なら大学は一覧表を持ち込むだけで一斉送信が可能であり、翌日昼までには到着しました。それでも、記念グッズの一種として申し込む受験生や保護者もいて1990年代までは続いていたといいます。しかし、インターネットの普及で1990年代後半から2000年代前半にかけて、合格発表をホームページに出す大学が続出、合格発表と同時にネットで確認できるため、合格電報の需要はほぼなくなってしまいました」(石渡さん)

インターネットの普及とともに電報全体の需要も激減し、2022年には全国で約380万通と大幅に減少。現在でも結婚式の祝電やお葬式の弔電では利用されているイメージがありますが、2024年にはNTT社長が電報サービスを修了させる旨を表明しました。

「ただ、合格電報の『サクラサク』は現在でも、新聞・テレビなどで合格発表の際に見出しとしてよく使われます。また、合格祈念のグッズ等を配布する鉄道会社や食品メーカーなどが話題になる際も『サクラサク』はよく登場します。合格電報は廃れてしまいましたが『サクラサク』は社会に定着したと言っていいでしょう」(石渡さん)

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この記事を書いた人

松本果歩

ライター松本果歩

インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。

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