「ツガルカイキョウ ナミタカシ」!? シャレのきいた大学別「合格電報」
このように、合格電報=サクラサクが有名ですが、他にも大学ごとに独特のいいまわしがあるとされています。石渡さんに全国の大学のシャレのきいた「合格電報のいいまわし」を教えてもらいました。
東京大学
合格:「アカモンヒラク」(赤門開く)
不合格:「イチョウチル」(イチョウ散る)・「ウメノハナチル」(梅の花散る)
北海道大学
合格:「エルムハマネク」(エルムは招く)
不合格:「ツガルカイキョウ ナミタカシ」(津軽海峡 波高し)
三重大学
合格:「イセエビタイリョウ」(伊勢海老大漁)
不合格:「イセワンニテザショウ」(伊勢湾にて座礁)
高知大学
合格:「クジラガツレタ」(鯨が釣れた)
不合格:「リョウマノメニナミダ」(龍馬の目に涙)
長崎大学
合格:「マリアホホエム」(マリア微笑む)
不合格:「アメノナガサキ」(雨の長崎)・「マリアノカネナラズ」(マリアの鐘鳴らず)
「地方大学では三重大の『イセエビタイリョウ』など地元カラーが出ているものもあります。不合格だと『雨』『涙』『波が高い』などを使います。北海道大学の『ツガルカイキョウナミタカシ』などは不合格ながら味がありますよね」(石渡さん)
たしかにご当地らしさや個性があって面白いですね!北海道大学の「エルムは招く」の「エルム」はニレ科の植物ですが、北海道大学の同窓会を束ねる組織「校友会エルム」から来ているのなど、その大学ならではのものも。さらに「ツガルカイキョウ ナミタカシ」「イセワンニテザショウ」「リョウマノメニナミダ」などはただ不合格を伝えるのではなく無念さを表しているところも秀逸です。
電報での合格発表をしなくなった今でもそのいいまわしが残っているのはセンスが感じられるからかもしれません。興味のある方は、自分の出身大学のいいまわしも調べてみてはいかがでしょうか。
石渡嶺司(いしわたり・れいじ)さん
大学ジャーナリスト。2003年から現職。大学・就職等が専門。関連著作は35冊。近著に『夢も金もない高校生が知ると得する進路ガイド』(星海社新書)。
文/松本果歩
この記事の画像一覧
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする
関連記事