クラクションとは道路交通法上「警音器」と呼ばれるもので、クルマやバイクに必ず備わっていなければいけない装置です。それでいて挨拶がわりに「ププ!」と鳴らすなど、むやみやたらと使用してはいけないのがクラクション。「警音器」を鳴らさねばならないときは道路交通法により、詳細に記されています。
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道路交通法をチェック
車両等(自転車以外の軽車両を除く。以下この条において同じ。)の運転者は、次の各号に掲げる場合においては、警音器を鳴らさなければならない。
一 左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上で道路標識等により指定された場所を通行しようとするとき。
二 山地部の道路その他曲折が多い道路について道路標識等により指定された区間における左右の見とおしのきかない交差点、見とおしのきかない道路のまがりかど又は見とおしのきかない上り坂の頂上を通行しようとするとき。
※出典 道路交通法(54条2項)
危険を防止するためやむを得ずクラクションを鳴らしますが、そうそう頻繁に危険が訪れるわけでもないので、自分のクルマのクラクションがどんな音だったか理解していないこともしばしば。だからなのか、不意に訪れたクラクションを鳴らすシーンで、「こんな変な音だったの?」と思ったことがある人もいるのではないでしょうか。
音ゆえに個人の好みは大きく分かれますが、「変」と感じる一因に周波数と個数の問題があります。クラクションはそもそも危険を周囲に知らせる機械ですから、やたら甲高い音だったりします。
一般的に販売されているクラクションの周波数は300Hz台から700Hz台くらいまで。周波数は数字が小さいほど低い音で、数字が大きくなるほど甲高い音になります。それに付け加え警音器の個数ですが、1機しかないシングルホーンだと薄く奥行きのない音で「変」に感じてしまうことがあるようです。
音を文字にするのはなかなか難しいのですが、高級車のクラクションは「パッフォ〜ン」という感じで、なんだか2音くらいが混ざっているように聞こえます。それは危険を周囲に知らせながらも、どこか心地いい高級な音色。その理由は周波数の異なる警音器が2機備わるダブルホーンだからなのです。
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パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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