今年は2月2日が節分ということで、コンビニ各社のおにぎり売り場で予約なしに買える恵方巻を食べ比べしたいと思います!……と元コンビニ店長の筆者は思ったのですが、予想以上にコンビニの恵方巻へのスタンスが時代の流れと共に変わっていました。
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1月31日、恵方巻を買うためにコンビニを10軒以上まわるが……
筆者が勤務していた2016年頃はコンビニの恵方巻は最も勢いがあったときかもしれません。予約はもちろんですが、2月1日~3日の3日間は店でもおにぎりコーナーに大量の恵方巻を販売していました。
2016年2月3日のコンビニの恵方巻売り場の様子
しかし近年ではフードロスの観点から、コンビニ各社も恵方巻は予約を中心としたスタンスに変更、店売りの恵方巻は最小限にとどめていた印象がありました。
筆者は昨年もコンビニ各社の恵方巻食べ比べ記事を作成しましたし、それ以前も恵方巻はコンビニで必ず買っていたのですが、年々店売りの数も種類も減っていった印象です。コンビニ4社の中では最もローソンの海鮮恵方巻が美味しい!と毎年購入していましたが、去年も今年もローソンを何軒まわっても店売りの恵方巻には出会うことができませんでした……。
そして今年2025年。記事作成の都合上、節分当日ではなく早めの1月31日の午前中に恵方巻探しの旅に出ました。しかし想像以上に難航、結局コンビニを合計12軒回ることに。
たとえばセブン-イレブンでは、例年通り「恵方巻」「2025年の恵方は西南西」と大きなPOPが釣り下がっているものの……
おにぎりコーナーで売られていた恵方巻はこれだけ。もちろん時間帯やお店の立地などによっても大きく異なるものですが、同じ店でも4~5年前はこの3倍の量が売られていました。
ファミリーマートでも入り口に「恵方巻」の旗が2つも揺れていたものの……
おむすびコーナーではこれだけ。「今日の目玉はこれ!!!」という非日常感や華々しさもPOPすらなく、「米飯商材の一種」とばかりにひっそりと置かれていたのは悲しかったです。
唯一、かつての勢いを感じたのはミニストップ。5種類もの恵方巻を2段も使ってPOPありで陳列していました。しかしオフィスビル的なところの下にあるミニストップだったこともあり、少し特殊かもしれません(昼休みにそのビルで働いている人が大量に来店する系の店はこれだけ在庫があっても一瞬で売り切れます。案の定、翌日土曜にはひとつも売られていませんでした…)。
年々深刻化するフードロス問題。国も動きだしていたり、私たち消費者の目も厳しくなりつつあったりします。コンビニでも以前は禁忌とされていた「値引き販売」を導入しています。恵方巻についてもコンビニ各社として「売り時を逃さないために大量に仕入れ、売れ残ったら廃棄」という考えから、「買いたい方は予約してくださいね」というスタイルに大幅に舵を切っているのだと実感しました。特に恵方巻は賞味期限が半日ほどしか持ちませんから、近い時期にあるバレンタインのチョコレートなどと比べても圧倒的にフードロスに関わるのですよね。
基本は各オーナーさんの発注判断なのでしょうが、全く店売り恵方巻に出会えなかったローソンは特にその考えが顕著ということなのかな……。どのコンビニも恵方巻はホームページの「今週の新商品」に載らないのもそうした理由からなのでしょう。
「そうか、じゃあコンビニの恵方巻が食べたい場合は予約を!」という話になるのですが、今年は予約していなかった筆者のような方へ、店で買えた恵方巻をご紹介します。おそらく2月1日・2日はさらにお店で売られる数が増えると思いますので。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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