60年間近く売れ続ける秘訣は、時代にあわせて『変化』すること
世界初の市販用レトルトカレーとして「ボンカレー」が誕生したのは60年近く前のことですが、現在でも「レトルトカレーといえばボンカレー」と指名買いする方は多く、かなりのロングセラーです。レトルトカレー業界ではかなり多くの会社がしのぎを削っていますが、なぜそんなにも長い間売れ続けているのでしょうか?
現在販売されている「元祖ボンカレー」では、発売当時のあめ色たまねぎのコクと炒めた小麦粉の香ばしさが薫る味わいを楽しめる。
「発売から10年後の1978年には日本人の嗜好の変化を捉えて、香辛料やフルーツを贅沢に使ったボンカレーゴールドを発売しました。
2003年には、どこの家庭にも電子レンジが普及している時代となっていたことから電子レンジでも簡単に調理できないかと考え、フタをあけて、箱ごとレンジ調理で2分加熱するだけで調理できる新しいパッケージを開発し、ボンカレーブランドとして初めてレンジ対応パウチを採用しました。
2009年には“お母さんが家族のために手間暇かけて作る愛情たっぷりのおいしさ”をテーマにした『ボンカレーネオ』を発売。直近では、1食分の国産野菜がとれ、28品目(食物アレルギー表示対象品目全て)のアレルギー物質を含む原材料を使用せず作った『こどものためのボンカレー』をリニューアルしました。社会背景やお客様のニーズの変化などをキャッチアップしていき、生活者の課題解決につながる製品提案に向けて、ブランドも進化させていくことが大切であると考えております」(中島さん)
時代の流れに応じて商品を少しずつ変化させていったことは大きなポイントなのですね。たしかにお湯を沸かすのが面倒だなと思っていた頃、「レンジでレトルトカレーが温められる」と聞いた時は「そうそう、まさにそんな商品を待っていた!」と歓喜したものです。
『ボンカレー』ブランドの商品は現在こんなにたくさんある!
この記事のタグ
この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
モノマックスの記事をシェアする
関連記事