幻の名車モト・グッツィV7 SPORT(スポルト)は1967年に最初のモデルが誕生しました。V型エンジンを縦置きにしたユニークなレイアウト。国産車やハーレーダビッドソンに見られる横置きこそが主流であり、車幅を狭く抑えることができるので2輪というオートバイの特性を活かせる王道です。それなのに、なにゆえにモト・グッツィは縦置きという奇策に出たのでしょうか。その理由を知ってしまうと、新型V7が欲しくなってしまうかもしれませんよ。
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歴史的に世のオートバイメーカーと異なる方向性
モト・グッツィの歴史を見ていくと、奇異なエンジンレイアウトを開発するブランドというイメージを持つ方も多いかもしれません。第二次世界大戦前までは空冷単気筒エンジンのオートバイを製造販売していたモト・グッツィ。
単なる空冷単気筒エンジンならば、その時代的にはメインストリームだったかもしれませんが、一般的な単気筒エンジンはシリンダーが垂直。しかしモト・グッツィは垂直にレイアウトしていました。この時点で、すでに世のオートバイメーカーとは方向性が大きく異なっています。
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パーツデザイナー坂東 漠
スタンドがないと倒れる。ライダーの支えがないと自立できない。ライダーがいてもときにコケるといった2輪車の特性に魅了され、自転車、e-Bike、モーターサイクルの部品を開発。多くの人は気づかないが、それがないと成り立たないといったパーツを手がけている。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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