数ある発酵食品の中でも栄養価に優れた納豆。私たちの幼少期から身近な存在ですが、実はよく知らないことも多いのでは?たとえば納豆のパックの底はなぜでこぼこしているのか?たれとからしは入れてから混ぜるのか・混ぜてから入れるのかどちらが正解?など……。「おかめ納豆」で有名な納豆業界最大手のタカノフーズに聞いてみました。
「開けづらすぎる…あの袋」コツは〇〇からそっと!? “SNSで話題”行列ができる東京土産の袋問題をメーカーに直撃してみた
納豆パックの底のでこぼこは何のためにある?
すでに慣れてしまい、普段はあまり気にしていませんが、そういえばなぜ納豆パックはでこぼこした形状なのでしょうか?
「酸素を取り入れるためです。納豆の発酵は、納豆菌を接種させた大豆を容器に詰めてから始まります。容器は単なる入れ物ではなく『大切な発酵場所』。発酵には酸素が必要なため、納豆をおいしく育てるための工夫として、酸素を取り入れるために容器の底にでこぼこがあったり、蓋に小さな穴があいているのです」(タカノフーズ株式会社担当者 )
たしかに、フタにも穴が開いていますね!他の食品は密閉しているほうが安心なイメージがありますが、納豆は製造時に密閉してしまっては十分な発酵が行われないということなんですね。
ちなみに、納豆は発酵食品ということで、「発酵しているなら賞味期限はあまり気にしなくて良いのでは」という発言もよく耳にします。納豆の賞味期限は数日のことが多いですが、発酵食品は保存性にもすぐれますし、多少は過ぎてしまっても良いでしょうか?
「賞味期限内であれば、いつ食べてもにおいしくなるように仕上げております。しかし、期限を過ぎると風味が落ちてきたり臭いが強くなってしまいます。いずれも本来の風味は損なわれてしまうので、お召し上がりいただくことはお勧めできません」(タカノフーズ株式会社担当者 )
やはりメーカーの賞味期限は守ったほうが「よりおいしい状態」で食べることができるんですね。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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