これからの季節に活躍してくれる、ナンガの高機能ウエア。特に優れた通気性を備えたDot Air®シリーズは、日本の夏の救世主として高い人気を誇ってきましたが、今季は新たな高機能シリーズであるPLCエクスカーション(以下PLC)が誕生することに。
左から、スタイリストの近澤一雅さん、編集長の奥家慎二、モデルのヒカルドさん
近澤「やっぱりDot Air®の代わりはありませんよ!」
ヒカルド「PLCの軽さには惹かれるなぁ」
奥家「うーん、どちらがいいんだろう……」
ナンガを愛用するMonoMax関係者たちは新シリーズの登場を歓迎する一方、使いどころについて論争が繰り広げられることに。Dot Air®とPLC、それぞれの特徴や違いは何かのか? スタンダードアイテムであるTシャツを対象に、両シリーズを徹底比較してみました!
CONTENTS
通気性かパッカブルか? ナンガ2大シリーズの特徴を押さえる!
素材全体が呼吸する!? 抜群の通気性を備えた「Dot Air®」
ナンガ
Dot Air® コンフィーティー
¥10,450(税込)
今や、ナンガの春夏コレクションの大定番となったのがDot Air®シリーズ。
その最大の特徴は、生地にあり。特殊な織構造によって素材全体に通気孔が形成されているので、驚くほど優れた通気性を備えているんです。それによって炎天下や高温多湿な都市環境、アウトドアアクティビティでも衣類内のムレを抑え、常に快適な着心地をキープしてくれます。
近澤「やっぱり日本の夏は、ムレが大敵。ジメッとすると不快感MAXですし、汗冷えすると体調を崩す原因にもなりますからね。生地全体が呼吸するみたいに通気してくれるDot Air®は、ものすごく頼もしい存在ですよ!」
軽くてコンパクトでパッカブル! 三拍子揃った「PLC」
ナンガ
PLCエクスカーションティー
¥9,900(税込)
そしてもうひとつのPLCは、2025年春夏からスタートした新シリーズ。その名はPackable / Light / Compactから名付けられていて、「軽くてコンパクトでパッカブルできる」ことが特徴です。
Tシャツでは、背面右下のファスナーポケットに本体をコンパクトに収納できる仕様です。生地には高機能素材SHADOW RIP®を採用し、軽量・UVカット・吸水速乾といった機能を備えています。
ヒカルド「軽いし、コンパクトに持ち運びできるしと、行動の幅を広げてくれるような機能がうれしいですね。たまに山に登ったり旅行に行ったりするから、こうしたウエアの存在はとても便利。アウターなら、クーラーが効いた室内や移動中の機内など温度差の対策にも役立ちますよ!」
Dot Air®とPLCの違いは? 5項目で徹底比較!
【比較1】生地感
まずは生地感をチェックしてみました。Dot Air®は薄手ながら適度なハリ感があり、軽快な印象。サラサラとしていて、肌離れも良好でした。通気孔を形成するための特殊な織構造が独特の格子柄を見せているのも特徴です。一方のPLCは全体にソフトで、自然とドレープが生まれる質感。一定間隔で高強度の繊維を折り込んだリップストップ仕様で、引き裂きや摩耗にも強いのですが、糸の太さが均一なため見た目はフラットに仕上がっています。
【比較2】吸汗速乾性
次に確かめたのが、生地の速乾性。室温24℃、湿度50%の室内で0.5ccの水を滴下し、水濡れが完全に見えなくなるまでの時間を図ってみました。PLCは11分30秒という、圧倒的な速さを記録。みるみるうちに濡れた範囲が小さくなっていき、消えてなくなってしまいました。Dot Air®の記録は20分30秒。コットンなどの天然繊維と比べればこちらもかなりの速さです。水を垂らすとすぐに吸水され、汗ジミが目立ちにくい印象でした。
【比較3】軽さ
軽さは正義。こと、さまざまなアクティビティに活用するのなら、ウエアは軽いに越したことはありません。Dot Air®は140gを記録。一般的なコットンTの重さが約150g、ヘビーウェイトのコットンTが約180gなのを考えると、けっこうライトウェイトです。そしてPLCのほうは111gと、それを上回る軽さを実現。パッカブルによる携行性を重視した姿勢は、この軽さの部分にも見て取れます。
【比較4】シルエット
次はシルエットを比べてみます。どちらもボックスシルエットで、ドロップショルダー気味にすることで今どきのスタイルにマッチさせ、一枚だけでも着用しやすいシルエットでした。異なるのは、生地の違いによる質感。Dot Air®はややハリがあり、PLCはテロンとしていてドレープを感じます。
【比較5】ポケット
最後にポケット構造を比較。Dot Air®は胸元にはコンシールファスナーポケットをさりげなく配置し、イヤホンやカードなどを携帯できるよう配慮。タウンユースを意識した作りになっています。PLCは両サイドにポケットをレイアウト。手を入れたり、財布をしまったりに使えます。
スタイリングでも違いを検証してみた!
スタイリングでも両シリーズの違いを確かめてみました。
【Dot Air®】軽快な気分で外出できるタウンコーデ
Dot Air® コンフィージップパーカー¥18,700、Dot Air® コンフィーティー¥10,450、Dot Air® コンフィーショーツ¥10,450、Dot Air® メッシュジェットキャップ¥7,150/以上すべてナンガ サンダル¥17,050/リグフットウェア(問)メスタ Tel042-519-4944
全身をDot Air®で揃えたら、あらゆる場所で風を感じられるはず。見た目にも軽快でワンマイルウエアとして最適ですし、ウォーキングなど軽いアクティビティにも使えます。
【Dot Air®】ジャケパンコーデでオンシーンにも
Dot Air® コンフィージャケット¥27,500、Dot Air® コンフィーショートスリーブシャツ¥14,300、Dot Air® コンフィータックテーパードパンツ¥15,400/以上すべてナンガ
襟付きシャツやジャケットといったアイテムも展開しているのがDot Air®の魅力。ちょっとかしこまったスタイルにも応えてくれます。
【PLC】軽い足取りで街を周遊
PLCエクスカーションシャツ¥15,400、PLCエクスカーションティー¥9,900、PLCエクスカーションパンツ¥14,300、エコパックURショルダーポーチ¥8,580/以上すべてナンガ サンダル¥15,180/リグフットウェア問メスタ Tel042-519-4944
PLCはその特徴から、日常はもちろん旅先での利用にも最適。心も体も軽快に街を周遊できます。
【PLC】軽さが重視されるアウトドアシーンにも
PLCエクスカーションティー¥9,900、PLCエクスカーションショーツ¥9,900、エコパックURバックパック¥27,280/以上すべてナンガ オーロラテックキャップ¥5,500/ナンガ×‛47
とにかく軽量だから、アウトドアなどのアクティビティにも活躍。摩耗に強い生地なので、バックパックとこすれても損耗しにくいから安心です。
ナンガの高機能ウエアは目的や用途に合わせて使いこなすのが賢い選択だ!
近澤「こうして比べてみると、けっこう機能が異なりますね。やっぱりDot Air®の通気性はいいし、PLCのパッカブルできるというのもいいなぁ」
ヒカルド「シリーズで構成されているアイテムも違いますから、そのあたりで使い分けてもよさそうですね」
奥家「違いを把握したうえで、適材適所で使いこなすのがベストですね。両方購入して、いろいろなシーンで試してみます!」
それぞれに魅力的な機能を有したDot Air®とPLC。ナンガが誇る2枚看板として注目です!
問い合わせ:ナンガ公式サイト
https://nanga.jp/
取材・文/横山博之 撮影/中村圭介 スタイリング/近澤一雅 ヘア&メイク/翔太 モデル/ヒカルド
※価格はすべて税込です。
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この記事を書いた人
ライター横山博之
カバン、時計、ファッションなど男性のライフスタイルを彩るモノを領域とするライター。デザイナーや職人などモノづくりに関わるキーパーソンへのインタビュー経験も豊富。時代の先端を行く技術やカルチャーにも目を向ける。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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