近年よく耳にする「熱中症警戒アラート」。今年も連日、全国各地で発表されるほど猛暑が厳しい日々が続いています。「熱中症警戒アラート」、なんだかとにかく危険なことはわかりますが、それでもむやみやたらにエアコンをつけて電気代を消費するのは抵抗がある……適度なバランスが難しいですよね。そこで節約アドバイザーの和田由貴さんに、節電しながら上手に熱中症を防ぐ方法を教えて頂きました。
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「熱中症警戒アラート」と節電、どちらを優先すべき?ほどよいバランスは?
「熱中症警戒アラート」とは、「都道府県内において、全ての暑さ指数情報提供地点における、翌日の日最高暑さ指数(WBGT)が35(予測値)に達する場合等に発表」されるもので、「自助を原則として、個々人が最大限の予防行動を実践するとともに、共助や公助として、個々人が最大限の予防行動を実践できるように、国、地方公共団体、事業者等全ての主体において支援するような状況」と定義されています。ここ数年で夏によく聞くようになった言葉ですが、とにかく暑さがヤバい日に「健康に害をおよぼすレベル」と気象庁と環境省が共同で発表する情報です。
健康は第一だけど、しかし近年の電気代高騰では節電も意識しなければならない……このバランスに頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか。
「熱中症警戒アラートが出ても出なくても、暑いと感じる時には注意する必要があると思います。ただ、感じ方は人それぞれですから、室内に温度計を置いて管理をすることが大切です。温度計によっては熱中症の危険があるときには赤く光るなどして注意喚起をしてくれるものもあります。熱中症警戒アラートが発令されるかどうかに限らず、その部屋の温度や湿度に応じて判断することが重要ですね」(和田さん)
特に温度変化を感じにくい高齢者の自宅にはこうした熱中症への注意喚起をしてくれる温度計の設置が必須だと和田さんは話します。
「このマークがついたらエアコンをつけなきゃ、という目安にもなるしわかりやすいですよね。置く場所は自分が過ごすことの多い部屋の、腰の高さから目の高さぐらいまでの高さの位置がベストです。部屋の真ん中に近いところが良いので、ダイニングテーブルの上は理想的ですね。エアコンの風が当たるような場所や窓のすぐ近くは温度が正しく測れないので避けましょう」(和田さん)
かなり熱がこもりやすいキッチンも、気づけば意外暑くなっているので、温度計を設置したほうが良いと和田さんは指摘します。可能なら夏の間は電子レンジを活用した調理を増やすなどの工夫も大切ですね。
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この記事を書いた人
ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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