「熱中症対策は梅雨の今から始めないと遅い!?」ポカリの販売元・大塚製薬に“正しい熱中症対策”について聞いてみた

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水分補給に良い飲料といえばポカリスエットです。運動中などの時に飲めば発汗によって失われる水分＆電解質を補給できることは有名ですよね。今年も暑くなることが予想されていますが、怖いのは熱中症。ポカリスエットは熱中症対策としても有用です。「熱中症になるのはまだ先の話では」……そう思っている方は危険！熱中症にならないために、梅雨の時期からも対策をすることが必要なのだそうです。

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梅雨の時期にも『暑熱順化』することで熱中症に備える

ポカリスエットを販売する大塚製薬は、熱中症という言葉が世の中に普及する前、なんと1992年からスポーツや労働など様々な関係団体と連携し、30年以上にわたり熱中症対策の啓発活動を行ってきた企業です。今回は、そんな企業だから知っている意外な熱中症対策について大塚製薬に聞きました。

まずはニュースでも夏によく耳にする「想定外の熱中症」について。炎天下でのスポーツなどは「熱中症になりそう」と予想できますが、部屋でじっとしていただけなのに「実は熱中症だった」ということもあるといいます。これは高齢者に限らない話で……怖いです。厚生労働省では、熱中症対策として『いつもと違うと思ったらすぐに周囲の方に申し出る』・『連絡体制や体調急変時等の対応をあらかじめ定めておく』ことを呼びかけています。

「熱中症警戒アラートの基準となっている『暑さ指数（WBGT）』は、気温や湿度などをもとに熱中症の危険度を判断する指標で、『気温1：湿度7：輻射熱（ふくしゃねつ）2』の割合で導き出され、湿度を重視した指数になっています。気温が高いときだけではなく、湿度が高い時にも汗が蒸発しにくく、体温が上昇して熱中症が発生しやすくなるといわれています」（大塚製薬）

熱中症＝すごく気温が高い日になる、というイメージがありますが、実は梅雨の晴れ間や、梅雨明けの蒸し暑くなった時期にも起きる恐れがあるのだそう。特に梅雨の時期は身体がまだ暑さに慣れていないため発汗量は十分でなく、また上手に汗をかくことができないため暑さに見合った放熱量が得られず、体温をうまく調節できないからだといいます。

「暑さが本格化する前にできる対策のひとつに、運動や入浴で身体を暑さに慣れさせる『暑熱順化』があります。こまめな水分・電解質補給をしながら汗をかく練習をすることで熱中症に備えていただければと思います」（大塚製薬）

とくに普段汗をあまりかかない人ほど、この時期に運動をしたり、シャワーではなく湯船に浸かるなど、積極的に汗をかいておくことが大切なのだそう。汗をかく練習なんて考えたこともなかったですが、熱中症対策になるのなら意識しておきたいですね。