「深部体温の上昇を抑える」熱中症対策の飲み物とは?
近年、重要な熱中症対策のひとつとして注目が高まっているのが、身体を内部から冷却する「アイススラリー」です。これはどういうものでしょうか?
「アイススラリーとは、細かい氷の粒子が液体に分散した流動性のある氷です。通常の氷に比べて、結晶が小さいことから冷却効果が高く、身体の内側から効率よく冷やすことができるといわれています。猛暑が続く近年、熱中症対策においては、従来の脱水対策に加え、深部体温の上昇を抑えるための身体冷却が重要となってきました。アイスベストや手掌冷却(手のひらの冷却)などで外部から身体を冷却する方法に加え、重要な熱中症対策のひとつとして注目が高まっているのが、身体を内部から冷却する『アイススラリー』です」(大塚製薬)
暑い中での仕事や、スポーツなどの活動で深部体温が上昇することが想定される場合、あらかじめ深部体温を下げておく「プレクーリング」という方法があるといいます。熱中症になってからなにかをするのではなく、熱中症対策として事前に身体を冷やしておくことで深部体温の上昇を遅らせ、身体への負担を軽減させたり、活動時間を延ばせたりすることなどが期待できるものです。
アイススラリーの製品として、大塚製薬ではポカリスエット アイススラリーがあります。ポカリスエットと同様に電解質を含んでおり、常温保存が可能で、必要な時に凍らせてスラリー状態のまま摂取できる飲料です。スポーツショップやドラッグストア、薬局などで販売されていることがあります。稀にスーパーの冷凍食品売り場にあることも。見かけたら入手しておくと安心ですね。
文・撮影/松本果歩
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ライター松本果歩
インタビュー・食レポ・レビュー記事・イベントレポートなどジャンルを問わず活動するフリーランスライター。コンビニを愛しすぎるあまり、OLから某コンビニ本部員となり店長を務めた経験あり。日本酒・焼酎・発酵食品が好き。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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