EVパワートレーン、バッテリー、充電システムにも最先端技術を投入
新開発の3-in-1 EVパワートレーンは、モーター/インバーター/減速機を一体化して従来型よりユニットを10%小型化。さらに、新しい高剛性モーターマウントにより、モーターの振動を従来比で75%低減し、日常の運転の安心感を高めるために、一部地域では、前方車両との距離を自動調整する「インテリジェント ディスタンスコントロール」も搭載している。
駆動用の液冷式リチウムイオンバッテリーは52kWhと75kWhの2種類が用意され、パワースペックは52kWh仕様が最高出力130kW/最大トルク345Nm、75kWh仕様は160kW/355Nmと発表されている。また、車載充電器から発生する熱を利用してバッテリーを効率的に加温するなど、クルマ全体の冷熱システムを一括制御するエネルギーマネジメント システムも搭載し、特に寒冷時の回生性能を向上させることにも成功している。さらに、ナビゲーションと連動したナビリンクバッテリーコンディショニングも採用し、走行ルートに応じてバッテリーの温度を最適化する。
米国仕様の75kWhバッテリー搭載モデルは、EPA基準で最大303マイル(日本と欧州はWLTC基準で600km以上)の航続距離を実現。充電については、最大150kWの急速充電に対応したポートを搭載し、150kWの急速充電器に接続した場合、10〜80%まで最短35分で充電することができる。また、北米充電規格(NACS)コネクターを採用しており、テスラのスーパーチャージャーにも対応する。
もちろん、新型「リーフ」は、日常の運転の安心感を高めるための、先進的かつ革新的な運転支援技術も搭載。先進のカメラ技術を用いた「インテリジェントアラウンドビューモニター」「3Dビュー」「フロントワイドビュー」「インビジブルフードビュー」などの機能で日常の運転をサポートする。
また、ゼロエミッションな移動手段としての役割に加え、「V2L(ビークル to ロード)」機能を通じて、災害時やアウトドアアクティビティなどのライフスタイルをサポート。米国仕様では120Vのコンセントを使ってアウトドアシーンで電化製品を使用できるほか、日本仕様では「V2H(ビークル to ホーム)」機能を使って車両のバッテリーから家庭へ電力を供給したり、太陽光発電の電力を車両に蓄電することもできる。
新型「リーフ」は、日本の栃木工場およびイギリス東北部のサンダーランド工場で生産され、2025年秋に米国で販売開始。その他の地域でも順次展開していく計画で、詳細は販売開始時期に合わせて各市場にて発表される。
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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