人が乗っていても取り締まられる本当の理由
整理すると、結局は断続的に路肩に停止してスマホをいじったりしているのは、取り締まりの対象になるということがわかる。つまり、駐車禁止の場所に止まり続けることは5分以内の荷下ろしを除いて、基本的に駐車禁止違反で、運転手がいるかいないかは関係ない。
ちなみに駐車監視員の存在も紛らわしい。路肩に駐車しているクルマやトラックを見つけると彼らは車内を覗き込んで、誰かいればそのままスルーしてしまう。だから駐禁も同様と思ってしまいがち。宅配便のトラックで助手席に座っているだけのバイトがあるが、彼らは運転手ではないので、駐車禁止で取り締まれるはずだ。
それでもしないのはなぜかというと、じつは監視員が関係しているのは「放置駐車違反金制度」。放置駐車とはつまり、誰もいないほったらかしの状態なので、駐禁とは意味合いが異なるし、貼り付ける標章は放置車両を確認したという通知で、各警察署長に報告するというのが監視員の仕事。警察の駐禁取り締まりとは異なるのだ(警察も放置車両確認標章を貼ることもあるが)。
結局のところ、駐車禁止の場所では止めてはいけないというわけだ。
文/近藤暁史
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ライター近藤暁史
男だてらにお堅く学習院大学文学部国文学科卒。ファッション誌から一気に転身して、自動車専門誌の編集部へ。独立後は国内外の各媒体で編集・執筆、動画製作なども。新車、雑ネタを中心に、タイヤが付いているものならなんでも守備範囲。AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)会員。自身のYouTubeチャンネル「こんどう自動車部」では、洗車・自動車のメンテナンスなどを中心に、クルマに関わる裏技を紹介中!
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