本格的な暑さの中、欠かせない存在と言えばエアコンでしょう。東京都では、エアコンの利用を促進するため、この時期の水道料金の基本料金を無償にするなどの施策も取っているほどです。しかしながら今の部屋、エアコンの効果を最大限引き出せているでしょうか?この記事では、住まいの中で熱の出入りが最も多い“窓”に着目し、冷暖房効率を向上させるためのリフォームについて、YKK APの広報担当・古賀 茉莉さんに詳しくお話を伺いました。窓リフォームをするなら、2025年が狙い目なんだとか……!
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2025年は住宅環境にとって大きな変化の年
まずは、いま窓のリフォームを考えるべき背景を教えてもらいました。
「“2050年までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする"ことを達成目標に、政府が掲げているカーボンニュートラル。この取り組みに向けて、4月1日から改正建築物省エネ法が施行され、新たに建物を建築もしくは増築する場合、省エネ基準への適合が義務付けられました。その省エネ基準の1つが、『断熱等性能等級』です。等級が上がるほど、住まいの断熱性能が高いことを表すのですが、2022年3月までは、実は最高等級=等級4。この等級4が、現在は最低ラインに引き上げられています。これは、住宅環境にとって大きな変化と言えるでしょう。ちなみに等級5や6、7というように、新たなレベルもどんどん出てきており、2030年には最低ラインが等級5に引き上げられる予定です」
国も、住まいの断熱性能に力を入れているということが分かってきました。しかし、ここで話題に出た省エネ基準への適合義務化は、あくまで新築・増築に限った話。実際のところ、既に建っている家で、今年から最低ラインになった等級4を満たしているのは20%以下だそう。無断熱・低断熱な家が圧倒的に多いのです。
「屋根や壁など、色々なところに断熱材は入れられるものの、最も大きな効果が実感できるのが窓でしょう。極端に言うと、ガラス1枚のアルミ窓=壁に穴が開いているような状態なので、断熱性能においては大きな弱点なんです。そんな窓の断熱性能を高めるべく、2023年〜2025年の3年間“断熱窓導入の集中的支援”するためのキャンペーンとして始まったのが、環境省・経済産業省・国土交通省が連携して実施している『住宅省エネキャンペーン』の中の『先進的窓リノベ事業』という補助事業。こちら、断熱窓への改修促進等による住宅の省エネ・省CO2加速化を支援する取り組みで、窓リフォームに対して大規模な補助金が交付されるんです。日本のエネルギー消費の約3割は家庭が占め、そのうち約6割が冷暖房と給湯。多くの住宅は断熱性能が低く、熱損失が大きいため、冷暖房効率が悪くエネルギーの無駄が生じています。この事業で既存住宅の断熱化を普及させることで、エネルギー消費を削減し、温室効果ガスの排出を抑える狙いが期待されています」
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この記事を書いた人
ライター黒川 すい
アパレル業界に勤めた後、フリーライターに。ファッションはもちろん、グルメ、エンタメ、お出かけ情報など幅広いジャンルの執筆経験あり。ウェブを中心に活動中。趣味はアートトイの収集と喫茶店巡り。
Website:https://monomax.jp/
お問い合わせ:monomaxofficial@takarajimasha.co.jp
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